「本当にカルチャーショックでした」フィリピン人女性が日本で驚いたこととは

「本当にカルチャーショックでした」フィリピン人女性が日本で驚いたこととは

国が変われば、働き方や仕事に対する考え方も変わるもの。日本では当たり前の光景が、海外から来た人にとっては大きな驚きとなることも少なくありません。
今回は、フィリピンから日本へ留学している大学生のマリアさん(仮名・20代・女性)に、日本で体験したカルチャーショックと、そこから感じた日本の魅力についてお話を伺いました。

カルチャーショック

マリアさんが日本に来てまず驚いたのは、意外にも身近な「コンビニエンスストア」での出来事でした。
「日本のコンビニの店員さんが、お客さんがいない暇な時間でも、スマートフォンでゲームをしたり、私語をしたりしていないことに、すごく驚いたんです!」

マリアさんの母国フィリピンでは、少し感覚が違うようです。

「フィリピンだと、『お客さんが来たらしっかり接客する。でも、いない時は自由時間』という感覚が普通なんです。だから、日本の店員さんが常に気を張って、商品の補充をしたり、清掃をしたり、何か仕事をしている姿を見て、最初は本当にカルチャーショックでした」

「さぼらない」だけじゃない。仕事への真摯な姿勢に感動


このコンビニでの発見は、マリアさんの日本人に対する見方に大きな影響を与えました。

「とにかく『仕事に対して真面目だな』『さぼろうとしないんだな』というのが最初の印象でした。でも、ただ真面目なだけじゃないと感じたんです」

マリアさんは、店員さんの常に真剣な態度や丁寧な接客に、日本特有の価値観を見るようになったと言います。

「常に相手(お客様)のことを考えて、真剣に、真面目に接客する。その能力がすごく高いと感じました。そして、こういう一人ひとりの真摯な姿勢があるからこそ、日本製品や日本のサービスは世界から信頼されているんだな、と妙に納得して、なんだか感動してしまったんです」

他の外国人にも伝えたい日本の魅力「おもてなし」と「まじめさ」


この体験を通じて、マリアさんが感じた日本の魅力とは何だったのでしょうか。

「他の外国籍の方にもぜひ伝えたいのは、日本の『おもてなし』の心と、その根底にある『まじめさ』です。どんな仕事に対しても真摯に向き合う姿勢は、日本の素晴らしい文化だと思います。最初は少し堅苦しく感じるかもしれませんが、その背景にある相手を思う気持ちに気づくと、日本のことがもっと好きになるはずです」

一見すると些細なコンビニでの光景から、日本の「まじめさ」とその奥にある「おもてなし」の精神、そして世界からの信頼の理由まで感じ取ったマリアさん。彼女の視点は、私たち日本人にとっても、日々の仕事ぶりやサービスの価値を改めて見つめ直すきっかけを与えてくれるかもしれません。

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