息子から届いたLINE、その“意外な理由”とは?仕事や家事の合間に、ふと届く子どもからのLINE。
一見シンプルなメッセージにも、よくよく見てみると子どもらしい発想や感性が詰まっていることがあります。今回は、あるお父さんが受け取った、思わず笑ってしまうような“ドラマチックなLINE”エピソードをご紹介します。
突然のLINEにドキッ
ある平日の夕方、仕事中にスマホをチラリと見ると、息子さんからLINEが届いていました。
そこには、一言だけ。
「パパ、きょうはたいへんな日です」
その文面に「え、学校で何かあった!?」と不安になったお父さん。
急いでスマホを確認すると、立て続けにこんなメッセージが届いていました。
「おやつがない」
「ママがにこにこしてるのに、目がわらってない」
「ぼくのズボンがへんなにおいがする」
「せかいのおわりかも」
息子さんなりの“大事件”がいくつも報告されており、その表現に思わずクスッと笑ってしまったそうです。
まさかのオチ
とはいえ、息子さんの真剣さが伝わってきて、「たいへんだったね」と返信すると、返ってきたのは……
「だからピザたのんで」
まさかのピザのお願い。
“たいへんな日”の正体は「おやつがない日」=「ピザが食べたい日」だったのです(笑)。
仕事モードから一転、思わず笑顔に
実はこのLINEが届いたのは、ちょうど取引先とのオンライン会議の準備をしていたとき。
資料をチェックしながら、パソコンの前で集中していたお父さんは、突然の“せかいのおわり”発言に、一瞬ドキドキ。
けれど、内容が“おやつ問題”だとわかってホッとしつつ、気持ちもふっと軽くなったといいます。
「そのくらい言えば、パパはピザ頼んでくれるかも」子どもの発想にびっくり
後で「どうしてそんな大げさなことを言ったの?」と聞いてみたところ、息子さんはこう答えました。
「ふつうに“ピザたのんで”って言ったら、ダメって言うでしょ?
でも、“せかいのおわり”って言ったら、たのんでくれるかもって思ったんだ」
ふざけているようでいて、実はよく考えられた“作戦”だったのです。
また、「ママの目が笑ってない」といった表現も、大好きなアニメや絵本から学んだ言い回し。
ユーモアたっぷりに気持ちを伝えようとする息子さんに、お父さんも思わず感心したそうです。
LINEがきっかけで生まれた、わが家の“合言葉”
この出来事をきっかけに、息子さんは何かあると「パパ、またせかいのおわりがきた…」と冗談めかして話すようになったそう。
ママも最初は「ちょっと、勝手に巻き込まないでよ〜」と笑っていたものの、最近では「今日は目が笑ってないかもね」と、家族みんながこの“ネタ”を楽しむように。
「LINE一通がきっかけで、家の中にひとつ“笑える合言葉”ができました。
会話も笑いも、ちょっと増えた気がします」とお父さん。
子どもの感性と表現力に、驚きとほっこり
息子さんの言葉選びや“演出”から感じたのは、子どもの発想力や観察力のすごさ。
そして、「ただお願いするだけじゃなくて、どうすれば気持ちが伝わるかを考えている姿」に、改めて子どもっておもしろいな、すごいなと実感したといいます。
何気ないLINEのやりとりが、こんなにもあたたかい空気を生むなんて子どもとの日常には、笑いのタネがたくさん詰まっているのかもしれませんね。