子どもって、本当に“自分ルール”が強いですよね。大人から見ると「なぜ!?」と思うような行動も、子どもにとっては絶対に譲れないこだわりだったりします。今回は、図書館帰りに起きた“理不尽すぎるやり直し要求”に戸惑いながらも付き合い続けた、40代・在宅ワークのママにお話を伺いました。
ある日突然始まった“リピート強制ルール”
そう語り始めたママ。ある日、図書館の帰り道で、息子さんがヨチヨチと歩道を歩いていたため、安全を考えて抱っこをしたところ、まさかの大暴れ。
「いきなり腕をふりほどいて、“やり直して!”って怒り出したんです。何のことか全然わからなくて、本当に驚きました」
なんと、抱っこされたのが気に入らず、本人の中では“自分の足で歩いて帰る”予定だったらしく、「あそこまで戻って!」と、その場所からリピートを要求される事態に。
しかも、戻るだけではなく、「後ろ向きで戻って!!」という指定までついていたのです。
家族はびっくり&大笑い。でも本人は本気
この“やり直し事件”を夫に話すと、最初はびっくりしつつも大笑い。
「私も笑いましたが、当時は本当にヘトヘトでした。高齢出産だったので、40近い体には正直キツかったですね…」
と語るママ。しかし、息子さんは一切妥協せず、納得するまで“最初からやり直し”を求め続けたそうです。
こだわりの理由は「自分のイメージ通りじゃないとダメ」

ママによれば、息子さんはもともと言葉の早い子。ちゃんと話を聞いてみると、彼には“こう帰る”という明確なイメージがあり、それを崩されることが許せなかったようです。
「自分の思い描いた通りじゃないと、もう一度最初からやり直さないと気が済まない性格なんですよね」
そのこだわりは、小学生になった今でも続いていて、例えば箸を洗ったかどうかに異常なこだわりを見せることも。
「食べる直前に私が洗わないとダメらしく、事前に洗ったと言っても信じてくれません。まるで頑固な亭主関白のおやじです(笑)」
「まだ2歳なのにすごい意志の強さ」
一連の出来事を振り返って、ママが感じたのは「子どもの意志の強さとルールへのこだわりのすごさ」でした。
「まだ歩き方もたどたどしい2歳児が、ここまで強く自分のルールを貫くなんて…。手をつなぐのも嫌がる子だったので、本当に自分の思い通りじゃないと納得しないタイプなんだなと痛感しました」
特に印象的だったのは、「後ろ向きで戻らなきゃダメ」というルールの厳格さ。途中で妥協することなく、抱っこし始めた“その地点”までピタリと戻るまで何度もやり直しを命じられたといいます。
「まるで“時間を巻き戻したい”かのような執念すら感じました」
子どものこだわりは時に理不尽。でも、それも“彼なりの世界観”
大人にとっては「なぜそこまで?」と思ってしまうような行動も、子どもには彼なりの世界観や納得感があるんですね。
今回のお話からは、“こだわり”を持って自分の世界をしっかり生きる子どものすごさと面白さが伝わってきました。
時には疲れるけれど、そんな強い意志を持った子どもの成長が、将来どんなふうに形になるのか、楽しみですね。