50年間放置した池。→釣りをした結果…『まさかの獲物』に「感動」「恐ろしい」「非常に興味深い」「活動のありがたみを感じています」

50年間放置した池。→釣りをした結果…『まさかの獲物』に「感動」「恐ろしい」「非常に興味深い」「活動のありがたみを感じています」
ため池で釣れたのは…(@marsy-catchinghuntingさんより提供)

人間の活動によって、本来の生息地とは異なる地域に持ち込まれ、定着した「外来種」。外来種は、生態系のバランスを崩し、在来種の減少や農業被害などの問題を引き起こすことがあります。@marsy-catchinghuntingさんが、50年間放置されていたため池で釣りをした結果をYouTubeに投稿すると「生命力恐ろしい」「感動」「非常に興味深い」「活動のありがたみを感じています」などのコメントが寄せられ、話題になったのです。

このときの様子について、@marsy-catchinghuntingさんに話を聞きました。

50年間放置されていたため池には…

池の管理人さんから「保有している池にザリガニが大量に生息しており、駆除に困っている」とのことで、駆除のために訪れた@marsy-catchinghuntingさん。その際、50年間手つかずのため池があることを教えてもらいました。

そこで、ため池にどのような生き物がいるのかを調査し、特別な許可を得て撮影することに。

ため池で釣れたのは…(@marsy-catchinghuntingさんより提供)

ため池は近くの川から水が引かれていると聞いていたため、外来種のブルーギルが多いだろうと予想していた@marsy-catchinghuntingさんでしたが、一方で「外来種が運よく侵入していなければ、在来種のカワムツやオイカワ、タナゴなどが生息している可能性もある」と考えていました。

さまざまな特定外来生物を発見

実際にため池で釣りをしてみると、すぐにブルーギルが釣れました。その後も、1度に2匹も3匹も釣れるブルーギル。

ブルーギル(@marsy-catchinghuntingさんより提供)

ブルーギルは元々食欲旺盛なことで知られており、今回のように釣れること自体は珍しいわけではありません。しかし、これほどの食いつきは@marsy-catchinghuntingさんもこれまでに経験したことがありませんでした。今回ほどの食いつきの理由に関しては「狭い池内で餌が不足していたため、お腹を空かせていたのでは」と話しています。

その後、釣りを続けていると、ウシガエルのオタマジャクシも釣れ始めました。

ウシガエルのオタマジャクシ(@marsy-catchinghuntingさんより提供)

どちらも特定外来生物に指定されています。その後も釣りを続けましたが、釣れたのはブルーギルとオタマジャクシだけでした。

この結果に「予想していた結果ではありましたが、もう少し珍しい生き物が見つかると嬉しかったですね。ブルーギルを見つけたときは、少し残念に感じました」と@marsy-catchinghuntingさんは話しています。

発信のきっかけ

@marsy-catchinghuntingさんが釣りや外来種駆除の発信を始めようと思ったきっかけは、撮影中に外来種のウシガエルを4時間で3,452匹捕獲したことでした。その繁殖力のすごさを実感し、この問題を多くの人に知ってもらいたいという思いが強くなり、発信を始めたとのこと。

外来種が優勢になってしまうことも(@marsy-catchinghuntingさんより提供)

外来種の問題は、普段の生活では意識しづらいものかもしれません。このような調査を通じて、実態を知ることができるのは貴重ですね。

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