世の中には、さまざまなものでできた作品があります。紙や木で作られたものなど、素材を生かした作品は、見ていて興味深いでしょう。
キボリノコンノ(@kibori_no_konno)さんが、驚きのもので作った「お吸い物」をXに投稿すると「びっくり」「魔法つかってます?」などのコメントが寄せられ話題になっています。
作品について、コンノさんに話を聞きました。
お吸い物の正体
三つ葉とかまぼこが入ったお吸い物。しかし、こちらはお吸い物ではありません。手で触ってみると、そのまま持ち上げられるのです。

食べられそうに見える三つ葉とかまぼこですが、木で作られていました。

さらに、お椀の中にはお汁が入っているように見えますが、お汁は最初から入っていません。

まるでお汁が入っているような仕上がりに驚きですね。
コンノさんは、これまでに生卵や透明な袋に入った味付き海苔など、透明感を出す作品をいくつか作ってきました。

しかし、誰も見たことのないような作品を作り、多くの人を驚かせようと、今回の「お吸い物」に挑戦しました。
木彫りのお吸い物の制作期間は1ヶ月。過去の作品では、絵で透明な部分を表現しており、今までの手法でお吸い物を作ると、平らな水面の形を木で彫り、そこに中の具材を描くという形でした。しかし今回は具材を絵ではなく、“立体で存在するのに透明に見える”という不思議さを出そうと、アイデア出しや研究と実験を重ねた末に作品が完成しました。
完成後の作品を見たコンノさんは「生まれて初めて『もしかしたら天才かもしれない!』と思ったくらいに、自分でも驚くような透明感や湯気のアツアツ感があり『もういつ木彫りやめてもいいな』と思えるほどの満足感がありました(笑)」と話しています。
木彫り作品を作った経緯
コンノさんが木彫り作品を始めたのは2021年。当時のコンノさんはうつ病を患っており、コロナ禍であったことから、家の中でできる趣味を探していました。
ある日、コーヒーを飲むためにコーヒー豆を見たときに「コーヒー豆って色も質感も木みたいだな、木で作ったらそっくりに見えるかも」と思い、彫刻刀と木の端材で木彫りのコーヒー豆を作りました。それが木彫り作品を作るきっかけとのことです。

作品をSNSに投稿すると、友人から「いいね」やコメントの反応があったといいます。コンノさんは「コロナ禍で途絶えていたコミュニケーションが戻ってきたのが嬉しく、そのコミュニケーションを求めて新しい作品を作るようになっていきました」と話してくれました。
投稿に寄せられた反応に「みなさんから驚きの反応があり、SNS上でのやり取りや、見てくれた方から更にその先の方に繋がってくれたことが嬉しかったです」と話すコンノさん。
今後について「とくに目標はありません。自分が『たのしい!』『おもしろい!』と感じたことに挑戦して、1つのゴールに向かうのではなく、無限の可能性を広げながら楽しんでいきたいです」と教えてくれました。
これから作られていく新しい作品も楽しみですね。