絵画や立体作品など、驚くような作品を見たことがありますか?「こんなものを作れるなんて…」と何度も見たくなるような作品もありますよね。
曽根有亮(@Naoaki_Sone)さんが、自由自在に動く陶器の作品をXに投稿すると「一つ飾りたい」「道に置いてあったら捕まえそう」「素敵」などのコメントが寄せられ話題になっています。
作品について、曽根さんに話を聞きました。
まるで本物のようなカニの作品
曽根さんは大学院修了後、今までと違う作品を作ろうと考えていたところ、木材で自在置物を制作したという記事を見つけました。
「本来金属で作られる自在置物が木で作れるなら、陶器でもできるのでは」と考え、制作を始めることに。

曽根さんの中では、自在置物といえば甲殻類という認識があり、カニを題材に選ぶことにしました。甲殻類の中でカニを選択した理由は、エビより難易度が低そうだったからとのこと。

制作には約1ヶ月
完成までには、1つあたり大体1ヶ月ぐらいかかります。カニの種類や自身の体調によって、制作期間が前後することも。

曽根さんの作品は、2度の焼成の後に組み立てて完成します。しかし、焼く前の状態だと脆く壊れやすいため、仮組みで全体像を確認できません。そして、焼いた後だと大きな修正ができないので、焼く前の段階で組み上げた後の全体像を予想しながら作る必要があります。その工程が一番大変なところだと話してくれました。

こだわりは”関節”
こだわりの一つは関節です。実物と同じ動きができるように意識し、調整を繰り返しながら作っています。特に、本物と見間違えるほどのリアルさを追求しているとのこと。
作品を投稿すると、たくさんの反響がありました。その中でも「本物だと思った」や「動かせるものと思わなかった」などの反応がとくに印象に残っているといいます。曽根さんのこだわりである「本物と見間違えるような作品」を意識していることから、これらの反応が特に嬉しいそうです。

今後について「今後は大型の作品やエビなどのほかの甲殻類、魚類を題材にした作品にも挑戦していきたいと思っています」と曽根さん。
陶器の作品が動くとは驚きですね。今後の曽根さんの作品も楽しみです。