羊毛フェルトで作られた、まるで生きているかのようなインコ。細部にこだわった精密なデザインと温かみのある表情が可愛らしいです。monzoさん(@monzo_chicoco_cupipo)が、インコの制作過程の写真や完成品の動画をInstagramに投稿すると「動き出しそう」「可愛すぎる」「感動」などのコメントが寄せられ話題になっています。制作のやりがいやこだわりについて、monzoさんに話を聞きました。
お客様の思いのために
羊毛フェルトのハンドメイド品を制作・Web販売しているmonzoさん。インコのオーダーが多いといいます。


羊毛フェルトとの出会いについて「元々手芸が好きだったので興味を持ちました。当初は石鹸水で羊毛を固めてフェルトボールを作って遊んでいました」と語ります。ニードルフェルトは、キット販売が始まってから取り組み始めたそうです。

monzoさんの作品には、ふわふわとした質感を高めるため、モヘアを中心にシルクやアルパカの毛を混ぜるなどの工夫が随所に施されています。
また、くちばしと爪は樹脂粘土、目は市販の差し目、脚は羊毛と針金とワックス、羽根は羊毛と針金を使用するなど、多様な素材を用いてリアルさと可愛らしさを追求します。

作品へのこだわりについては「剥製よりも温かみやイキイキとした感じを出したいので、表情やポーズをつけるようにしています。オーダーを注文してくださったお客様が喜んでくださるよう、写真をよく観察して似せることを第一に考えています」とのこと。
そのため、お客様と相談しながら修正を加えていくそうです。
やりがいと今後の目標
やりがいを感じる瞬間は、やはりお客様の喜びの声を受け取ったときだといいます。
「ペットロスで注文される方も多いので『帰ってきたようだ』と仰っていただいたときには、羊毛フェルトをはじめて良かったなと思います。また、結婚式のウェルカムスペースに展示していただくこともあり、大切な節目に携わることができるのが嬉しいです」とmonzoさん。

現在は空き時間にゆっくりペースで作っていて、完成までおおむね2~3週間かかるそうですが「もっと早く作れるようになること」そして「よりリアルに作れるようになること」が目標だと教えてくれました。
さらに「将来的には羊毛フェルトだけで生計を立てられるようになりたい」との夢も。
細部へのこだわりと、お客様との対話を通じて作り上げるオーダーメイド作品。羊毛フェルト作家としての挑戦はこれからも続き、多くの人々に喜びを届けてくれることでしょう。