誕生日を祝うために息子の元を訪れた御年98歳のお父さん。しかし、約束の時間を過ぎても現れず、心配して探しに行った息子さんが見たのは、デパ地下で何かを探し回る父の姿でした。
その後の展開が投稿されたInstagramでは「嬉しすぎる」「いい話」「素敵なお父様」などのコメントが寄せられ話題になっています。
今回は、投稿者である息子さんの@hitoshi6765さんに話を聞きました。
誕生日に…
この日は投稿者さんの誕生日。
今まで、お父さんから誕生日をお祝いしに来ることはなかったといいます。そして、この日は投稿者さんがお父さんと一緒に過ごしたいと思い、食事に誘ったそうです。
しかし、約束の時間になっても待ち合わせ場所に現れないお父さん。
御年98歳という年齢でもあったので、投稿者さんは心配になって辺りを探し始めます。
幸い、位置情報が把握できるスマホのナビを持っていたようで、それを使って確認すると、どうやら駅の近くにいたらしくそこまで迎えに行くことに。
そしてお父さんを発見した場所は、惣菜やお菓子が並ぶデパートの地下街でした。
しばらく様子を見守ることに
いつもはすぐに声をかける息子さんですが、今回は「迷っていたとしたらプライドの高い父。下手に声をかけて迷っていた事を私に知られるのが嫌だろうなと思い、様子を見てあまりにも間違えた方向へ行くまで見守っていこう」と様子を見ていたそう。
15分ほど経ち、しびれを切らした投稿者さんが声をかけると、お父さんは今日会う投稿者さんのために誕生日ケーキを探していたことが判明。
「小学生の頃からそんなことは一度もなかった」という投稿者さんはビックリ。
どうしたんだ?という不思議な気持ちが沸いていたようですが…帰り道、お父様と一緒に歩きながら帰っていると、だんだん嬉しい気持ちがこみ上げてきたといいます。
そして、夕食と誕生日ケーキを堪能した2人。
「誕生日といっても普段と変わらない夕食でしたが、そこにケーキが加わることで、ほっこりした気持ちになりました」と話してくれました。
最後に「父としては最悪。しかし、男としては憧れる存在です」とお父さんのことを語ってくれた投稿者さん。
子ども時代は距離があったものの、今では不思議と家族としての愛おしさを感じているようです。
98歳の父がデパ地下で息子への誕生日ケーキを探していたという出来事は、単なるエピソード以上に、家族の絆や思いの深さを象徴する瞬間でした。
これからも2人の時間が穏やかで温かなものとなることを願っています。