家族へ向けて、手作りの作品や絵などをプレゼントしたことのある人も多いのではないでしょうか。喜んでもらえると嬉しいですよね。
ひより(@marsh_across)さんが、心温まる“祖母の引き出し”をXに投稿すると「こんなの見たら泣いちゃう」「素敵な家族」などのコメントが寄せられ話題になっています。
おばあちゃんの引き出しについて、ひよりさんに話を聞きました。
おばあちゃんの引き出しには…
Xで「最近あった良かったことを皆で持ち寄って引用投稿しよう」という投稿を見たひよりさんは「私も何かいいことがあったら書きたいな」と思っていました。すると、とても素敵な出来事があったのです。
ある日、部屋の広さを測るためにメジャーを借りようと思ったひよりさんは、おばあちゃんから「その引き出しに入っているよ」と、教えてもらいました。おばあちゃんの言う通りに、タンスの小さな引き出しを開けたところ…そこにはたくさんの物が入っていたのです。
入っていたのは、ひよりさんが小学生だった20年近く前の夏休みに作ってあげた手芸品や、ひな祭りのスノードームなどでした。ひよりさんや、ひよりさんのお母さんがおばあちゃんにあげたものが綺麗に入れられていたのです。驚いたひよりさんに「そうなの、今までもらったものをそこに綺麗に並べてみたのよ」と言ってくれたおばあちゃん。
おばあちゃんは、ひよりさんが小学生の頃に贈ったひな祭りのスノードームなどを、当時は喜んで何年か毎年飾ってくれていました。ただ、何年も経ち、流石にもう処分しているだろうなと思い込んでいたひよりさんは、引き出しの中で見つけたときには本当に心が温まり嬉しく思ったそうです。
おばあちゃんは高齢ということもあり、終活を進めていてあまり物は増やしたくない上、何事も遠慮するタイプのため、何かをあげるたびに「またこんなの買ってきて~」など可愛い小言を言うといいます。そんな中でも、渡したものは大切にしてくれていました。おばあちゃんが贈り物を喜んでいることが伝わりますね。
薄いピンクとオレンジ色のクジャクのような形の折り紙のホウオウという鳥は、幼少期におばあちゃんから折り方を教わったもの。1年ほど前にふとしたときに話題になり、ひよりさんが「教えてもらった折り方でまだ折れるよ」と折って見せたものです。
「パッとその場にあった紙で適当に折って見せただけなので、そちらもとっくに捨てているものだと思っていたのですが、まさかそんな物まで丁寧に宝箱の仲間にしてくれていたなんて、とても嬉しかったですね」と話していました。
そんなおばあちゃんは、いつでも自分より周りを第一に優先しています。自分が何か物を買うより、娘さんやお孫さんにお小遣いをあげたがり、そして何より周りにもらったものをとても大切にしてくれるのだとか。
引き出しの中のものだけでなく、以前あげたマスコットぬいぐるみたちは全員がお顔が見えるように並べて飾ってくれており、普段はホコリが被らないようにとラップを上からかけてくれているという徹底ぶり。6年ほど経ちますが、ずっと変わらず飾り続けてくれているそうですよ。
今後について「祖父の介護や、祖母自身の体力の問題でなかなか一緒にお出かけすることが難しいのですが、最近だと2年前に2人で浅草へお出かけしたことが本当に楽しくて心に残っているので、また近所にでも2人でお出かけできたら楽しいし幸せだなぁと思います」とひよりさん。そのときに浅草寺で一緒におみくじを引いたときに付いていたお揃いのストラップも、一緒に丁寧に引き出しに入れてくれていることも教えてくれました。
また、おばあちゃんも近所のカフェに一緒に行くことを楽しみにしてくれているといいます。ひよりさんは「本当に孫として光栄だし幸せなことだと思っています。祖母が私の祖母でいてくれて本当に良かったなと、心から思っています。少しでも多く、祖母と楽しい思い出をつくりたいですね」と話していました。
おばあちゃんは、お子さんやお孫さんからもらった物はもちろん、その気持ちも大切にしているのでしょう。これからも素敵な思い出をたくさんつくってほしいですね。