赤ちゃんの存在は、周りに元気や癒しを与えてくれるでしょう。とくに、自分の子どもや孫の存在が与える影響は大きいかもしれません。@nureokakipippiさんが、失語症になったひいおじいちゃんに息子さんが与えた影響をTikTokに投稿すると「スゴイ」などのコメントが集まり話題になりました。「本当に不思議」と思ったママさんに、このときの様子について話を聞きました。
童謡がきっかけで…
ひいおじいちゃんは、十数年前の脳梗塞が原因で失語症になり、それ以来ほとんど言葉を話すことができなくなりました。そんな中でひ孫が誕生し、なんとかあやそうとした結果、言葉や歌がパッと出る場面が増えてきたといいます。思い出として動画に残そうと考えていたママさんは、ずっとタイミングを見計らっており、ようやく撮影することに成功。
ひ孫である息子さんがおもちゃで童謡を流し始めると、ひいおじいちゃんも歌い出したのです。流れている童謡に合わせて、アレンジを加えながら歌うひいおじいちゃん。ひいおじいちゃんが歌い出したことにびっくりしたような息子さんでしたが、とても楽しそうにしていました。
普段は自分の名前を言うのがやっとだというひいおじいちゃん。会話はもちろん、文字を読むことも難しい状態ですが、歌は自然とスラスラ出てきます。ひいおじいちゃんはよく歌を歌い、昔話を聞かせてくれたことを思い出し、ママさんは驚きながらも嬉しさを感じました。
その後は、息子さんが流したほかの童謡もたまに口ずさみながら、一緒に遊んでくれていたというひいおじいちゃん。息子さんも嬉しかったでしょう。
歌が好きなひいおじいちゃん
息子さんが生まれてから、寝かしつけやあやす際にママさんはよく歌を歌っていました。その際、知っている曲が流れると、ひいおじいちゃんが一緒に歌ってくれることもあったといいます。
ひいおじいちゃんは昔から歌を歌うのが大好きだったため、知っている曲を聞いて自然と歌詞が出てきたようです。「いとまきのうた」や「げんこつやまのたぬきさん」「幸せなら手を叩こう」「きらきらぼし」などは、曲を流すと歌ってくれることが多いといいます。また、早稲田大学の校歌や応援歌「紺碧の空」も、高確率で一緒に歌ってくれるそう。
ママさんが幼い頃、音楽が大好きなひいおじいちゃんは、いつもレコードやCDプレーヤーで音楽を流しながら歌を歌っていました。とくにオペラが大好きで、自宅ではいつもオペラの音楽とひいおじいちゃんの歌声が響いていた思い出があるのだとか。外出していても、道を歩きながら歌を歌っているような、そんなひいおじいちゃんだったといいます。
息子さんは、ミニカーやぬいぐるみなどのおもちゃを片っ端からひいおじいちゃんに渡す遊びをよくしているそう。ひいおじいちゃんがオーバーリアクションで喜んでくれるため、息子さんも楽しい様子。最近は、ひいおじいちゃんに「おやつ渡してきて!」「新聞渡して!」などの言葉を息子さんが理解できるようになり、お手伝いをする姿も見られるようになりました。
息子さんの存在が、ひいおじいちゃんにいい刺激を与え、歌を歌うきっかけになったのかもしれません。これからも、息子さんとひいおじいちゃんが楽しい日々を過ごせることを願っています。