赤ちゃんと過ごしていると、癒しだけでなく、刺激をもらえることもあります。
@nureokakipippiさんが、失語症のひいおじいちゃんが、ひ孫を前に急に喋り出したときの様子をTikTokに投稿すると「孫の力はすごい」「予想のはるか上の発言」などのコメントが寄せられ話題になっています。
一体どのような様子だったのでしょうか。動画を投稿したママさんに話を聞きました。
失語症のひいおじいちゃんが…
ママさんのおじいちゃんにとって、息子さんはひ孫にあたります。
ひいおじいちゃんがあやすとご機嫌になることが多い息子さん。ひいおじいちゃんとは近くに住んでいるため、息子さんとは、平日はほぼ毎日会っているといいます。
週に4日ほどデイサービスに通っているひいおじいちゃんと会えるのは、夕方の数時間。
ひいおじいちゃんは失語症で、普段はリモコンやティッシュなどの言葉が出てくるか出てこないかといった様子。自分の名前が何とか言えるくらいなのだそう。
しかし毎日のように息子さんをあやしていると、ある日、急に「馬鹿」と言葉が出てきました。
そしてその後「カバ、まぬけ…お前の父さん出べそ」と、スラスラと言葉が出てきたのです!
ひいおじちゃんの言葉を聞いたママさんは「こんな長い言葉を話しているのは数年振りに聞いた気がするので、本当に嬉しかったです。出てきた言葉には、令和の時代には中々耳にしない悪口で驚きましが(笑)」と嬉しかった様子。
言葉については「今回の言葉は、恐らく必死にあやそうとした結果、奇跡的に出てきたのだと思います。後にも先にも、あの発言をしたのはこのとき限りでした」と教えてくれました。
そんなひいおじいちゃんは、ママさんが小さい頃もよく遊んでくれていたとのこと。公園や動物園に連れて行ってくれたり、車で買い物や旅行をしたりもしたそうです。
「今は外で遊ぶことはできないけど、昔、わたしと遊んでくれていたときのように、自分の息子と遊んでくれるのは本当に嬉しいです。わたしは覚えてないけど、わたしが赤ちゃんのときもこうやってあやしてくれてたのかなぁと思うと、余計に嬉しいです」とママさん。
こちらの動画から半年ほど経った現在も、時間が合うときは遊んでもらっているという息子さん。息子さんは一人歩きができるようになり、おもちゃをどうぞ!と人に渡すように。ひいおじいちゃんに渡すとオーバーリアクションで喜んでくれるので、ひいおじいちゃんにおもちゃやおやつを渡す遊びがマイブームのようです。
ひいおじいちゃんは、童謡などの歌はすんなりと歌えることが多く、子ども向けの歌を流したり、ママさんが歌ったりしていると、たまに一緒に歌ってくれるのだとか。ママさんにとっても新たな発見だったようです。
ひいおじいちゃんと息子さんに対して「あとどれくらい一緒の時間を過ごせるかわからないので、できるだけ多くの時間を共有できたらいいなと思います。息子の成長を1日でも多く見守ってくれたら嬉しいし、ひいおじいちゃんの喜んでいる顔や、嬉しそうな顔を、わたしも少しでも多く見たいと思っています」と話すママさん。
息子さんの成長が、ひいおじいちゃんにとってはいい刺激になっているのでしょう。これからも素敵な時間を過ごしてほしいですね。