【初めて救急車を呼んだ話】真夏の帰り道…「あの人大丈夫かな?」その後の出来事に「立派」「こういう人間になりたい」

【初めて救急車を呼んだ話】真夏の帰り道…「あの人大丈夫かな?」その後の出来事に「立派」「こういう人間になりたい」
「人生で初めて救急車を呼んだ話」⑥(@ageomaoさんより提供)

人に声をかけるのは勇気がいることがあります。誰かを助けたいと思っても、迷ってしまうこともあるでしょう。

人間まお(@ageomao)さんが、人生で初めて救急車を呼んだときの話を漫画にしてXに投稿すると、1.9万いいね(2024年8月22日現在)が集まるとともに「立派な対応」「素晴らしい」「こういうことができる人間になりたい」などのコメントが寄せられ話題になっています。

まおさんは、今回の体験が誰かの役に立つかもしれないという思いから、漫画にしたといいます。こちらの漫画について、まおさんに話を聞きました。

人生で初めて救急車を呼んだ話

ある灼熱の日のスーパーの帰り道、具合が悪そうにしゃがんでいた男性を見かけたまおさん。話しかけるか迷ったまおさんは、一度声をかけずに家へ帰ることに。
「もしかしたら休んでるだけかもしれないしなぁ、でもなぁ…余計なお世話かもしれないしなぁ…人通り多いから大丈夫かぁ」とぐるぐる迷い、素通りしたといいます。

しかし、帰ってからも男性のことが気になり、水を持って再び戻ることにしました。一度帰宅したものの、まおさんはどうしても男性のことが頭から離れず「もしかしたら手遅れになるかもしれないし、そうなったら絶対後悔する!!」と思い、行くことに決めたのです。

「人生で初めて救急車を呼んだ話」⑤(@ageomaoさんより提供)

男性は1人で歩くのもままならず、熱中症のような症状が出ていました。しかし、まおさんの家には氷がなく、その場を離れないほうがいいと思ったため、近くに住むまおさんのお母さんを呼ぶことに。さらに、男性が1人で立つことが厳しく、熱中症の症状が出ていたことから、救急車も呼びました。

「人生で初めて救急車を呼んだ話」⑨(@ageomaoさんより提供)

男性は、まおさんを気遣って「大丈夫」と言いますが、まおさんは「命が一番大事」と声をかけます。そのときの心境について「おじさんが周りに迷惑をかけたくない、という気持ちになるのはわかるけれど、死んだら元も子もないので自分を大切にしてほいという気持ちで伝えました」と、教えてくれました。

男性に声をかけている間、自身も炎天下で大変だったまおさん。今回の出来事を「本当に日差しが強い日だったので、下手したら自分も倒れるかと思いました。あの日から日傘を持ち歩くようにしていて、翌年同じような人を助けて役立ちました。自分自身にとってもいい体験になりましたし、私の漫画を読んだ後に熱中症の人を見かけて声をかけたという方がたくさんいて嬉しかったです。自分の漫画が人の役に立つことが、一番描いていて救われます」と振り返りました。

まおさんの漫画で救われた人や、勇気をもてた人がいるようです。誰かに声をかけるのは難しいこともありますが、勇気を出すことが大切なのかもしれません。

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