疲れた日、温かいお風呂に入っているとついウトウトしてしまう人はいませんか?
今回紹介するのは稲さん(@inasan_mainichi)がInstagramに投稿したエッセイ漫画です。
どんなに夜遅く稲さんが帰っても、稲さんの『とあること』が終わるまでは絶対寝ない稲さんのお父さん。
この漫画を読んだ人からは「深い愛ですね」「泣けるなぁ」と、お父さんの行動に対する温かいコメントが。
一体なぜ稲さんのお父さんは寝ずに稲さんを待つのでしょうか?
稲さんに話を聞きました。
ちょっと嫌だった
それは、稲さんが物心ついたときから始まっていました。
稲さんがどんなに夜遅く帰っても、お父さんは寝ずに稲さんを待っていたそうです。
そしてお父さんは「はよ風呂入り~」と、稲さんにお風呂を促します。そして、稲さんがお風呂から上がったことを確認すると、お父さんは寝室へと消えていくのでした。
「明日も仕事なんだからスマホなんていじってないで早く寝たらいいのに」と思っていた稲さんは、お母さんにこのことを話します。
「あ~それあなたがお風呂から出るの待ってるのよ」と返したお母さん。
医療系のお仕事をしているお父さん。実はお風呂で亡くなる人は多いのだとか。そういった人をお父さんはおそらくたくさん見てきたのでしょう。
稲さんが無事にお風呂から出るのを見届けてから寝ていたのです。
ちょっとモゾモゾした、形容しがたい気持ちになった稲さん。
「お風呂はこれからちょっと気をつけよう、あと、ちょっと早く帰ろう」と心の中で思ったのでした。
早く寝たらいいのに!
このできごとについて「私がお風呂から出るのを待たれるのは正直少し嫌でした。そもそも待っているとは思っていなかったので、スマホやテレビ見るくらいなら、早く寝ればいいのにと思いました」と、話す稲さん。
基本的にお父さんは、家族で最後にお風呂に入っていたんだとか。必然的に、いつも全員がお風呂に入り終わるのを見守っているという形にもなっていたようです。
そのときはたまたま稲さんが遅い帰宅でしたが、ほかの兄弟が遅く帰ってきたときもお父さんは待っていたそうです。
今回、お母さんになぜこの話をしようと思ったのか稲さんに聞きました。
「私が遅く帰ってきた次の日、父が寝不足でしんどそうな雰囲気を出していました。そんなにしんどそうにするなら早く寝ればいいのに、という愚痴のつもりで母に話しました」と、なにげない会話のつもりだったようです。
ちなみに、稲さんは待っていてくれていることに関して感謝したことも、お父さんと話すこともないんだとか。
「おそらく父も、私が理由を知っていることを知らないと思うので、あえて言う必要もないかと思いました」と話す稲さん。理由を知られたら、もしかしたらお父さんは照れくさいのかもしれません。
現在は実家を離れ、ご両親とは別に住んでいる稲さん。
稲さんは実家に帰ると、誰よりも早くお風呂に入り、誰よりも早く寝るそうです。今も、お父さんが家族のお風呂上りを待つのは継続しているといいます。
お風呂場での事故は年齢に関係なく起こります。お風呂はリラックスする場ではありますが、特に疲れている日は気をつけましょう。