駅のホームでスマホを見ながら歩いたり、駆け込み乗車をしたりと、危険な行動を見かけたことはありませんか。
中山少年(中山陸)(@nakayama_syonen)さんは、日常の様子を漫画にしてInstagramに投稿しています。
今回投稿されたのは、駅で見かけた女の子の話です。漫画を読んだ人たちからは「素晴らしいお母さん」「見習わなくては」などのコメントが寄せられました。
一体駅で何があったのでしょうか。このときの様子について、中山さんに話を聞きました。
「駅にいた小さな女の子が!」
駅のホームのベンチに座り、ドリンクを飲みながら休憩していた中山さん。ふと気がつくと、駆け込み乗車をしようとしている男性の姿が。そして、そばには小さな女の子がいました。
駆け込み乗車をする男性を見た女の子は真似をしようとしますが、お母さんにすぐに止められます。すると、お母さんは駆け込み乗車をしてはいけない理由を、丁寧に説明しました。
お母さんの上手な伝え方を聞いた中山さんは「相手に意見を伝えるときって、つい感情的になったり、具体性に欠けた“すごく抽象的な言葉”になったりしてしまいがちだと思います。それでもこのお母さんは相手に伝わりやすい言葉を使って娘さんにしっかり意見を伝えていました。とっさのときに感情的にならず、相手がわかりやすい言葉を使って意見を伝える冷静さと、言葉選びのセンスのよさを見習いたいです」と語ってくれました。
そして、そんな様子を見ていた駅員さんは、駆け込み乗車をせずに待っていてくれた親子のことをアナウンスで「お待ちいただいたお客様ありがとうございます」と褒めてくれました。
駅員さんの行動について「駆け込み乗車をした人にアナウンスで怒ってもその人が反省するかはわからないですし、駅のホームの雰囲気が悪くなってしまう可能性があります。この駅員さんの駆け込みせずにちゃんと待っててくれた人を褒める対応は誰も嫌な気持ちにならないし、駆け込み乗車した人も怒られるより罪悪感を抱いて反省するのではないかと思いました。周りの雰囲気を壊さずにしっかりと意見を伝える才能がすごいなと感心しましたし、誰も嫌な気持ちにさせないこの駅員さんは、きっとみんなに好かれているのだろうなと思いました」と話す中山さん。駅員さんの行動もとても素敵ですね。
女の子は、駅員さんの言葉が嬉しかったようで、微笑みながら手を振っていました。お母さんもお辞儀をして感謝の気持ちを伝え、女の子と一緒に手を振ったようです。そんな様子にすごくほっこり温かい気持ちになったという中山さん。
中山さんは、ほかにもほっこりする漫画を投稿しています。SNSで“日常のほっこりする”シーンを投稿しようと思ったきっかけについて、次のように話しました。
「元々はお笑い芸人をやっていたので、大喜利のように見た人が面白いと思っていただけたら嬉しいなと思ってSNSの投稿をしていました。昔から『人の優しさが感じられる瞬間』がすごく好きで、カフェに行ったときに耳の不自由な店員さんが手話のわからない僕にメニューを指で差したり、店員さんの持参していた接客に必要な言葉の書かれている紙を指差したりして、一生懸命に接客してくれて嬉しかった経験を漫画にしてみました。すると、今まで数十件だったいいね数が数千件にまで上がって、驚きとともに強いやりがいを感じてほっこりする発見を漫画にして投稿するようになりました」
現在は、主にInstagramでほっこりした発見を漫画にして投稿している中山さん。これからは、YouTube(中山少年のYouTube)で動画としても投稿し、より多くの人にほっこりした発見をお届けできたらとの思いから、動画編集を勉強しているそうです。
今後の“ほっこりした発見”が楽しみですね。