みなさんは子どもと接するときの「コツ」のようなものはありますか?今回は、泣きやまない赤ちゃんを上手にあやして新人ママを救った女性のエピソードを紹介します。
車内で泣き続けた赤ちゃん
リカさん(仮名)は娘さんと隣町まで買い物に出掛けるために電車に乗っていました。その日は休日だったせいもあり、朝の時間帯にもかかわらず、車内はかなり混雑。そんな混み合った車内に、赤ちゃんの泣き声が響きわたりました。ママが必死にあやしていましたが、なかなか泣きやまず、とても困っている様子でした。
それから数分間泣いても赤ちゃんは泣きやまず、ママは周りに謝りながらあやし続けていました。とうとう近くにいた男性が「早く泣き止まらせないか!」と怒りだしたのです。リカさんはとっさにママに近寄り「お母さん大丈夫ですよ」と伝え、赤ちゃんのお腹を優しくさすりながら子守唄を娘と小さな声で歌ってあげました。
すると泣きじゃくっていた赤ちゃんが段々と落ち着いて最終的には寝ついてくれたのです。ママは「魔法みたい」「ありがとうございます」と喜んでくれました。
あざやかなリカさんの対応にまわりでは小さな拍手が起きたとのこと。リカさんに詳しく話をきいてみました。
過去に同じような経験が…
ーその行動を取った理由を教えてください。
実は私も娘がまだ赤ちゃんだった頃に、同じようなことがありました。電車の中で泣き止まずに困っていたとき、その日に会った年配の女性の方が同じように娘のお腹をさすって泣き止ませてくれました。その女性は産婦人科で働いていた元看護婦だそうで、育児について目的地に着くまで話してくれました。そういったこともあり私もその知識を使って、うまくいくかわからなかったのですが、その日困っていたママさんの手助けになればと思いきって声をかけました。
ーあなたが取った行動で、その方はどういった反応をしていましたか?
最初はビックリした様子だったのですが、後で嬉しそうに「ありがとう」と言ってくれました。その後、彼女にとって育児は初めてで分からないことだらけで不安らしく、私は「それはどの母親も同じだから心配はいらない」としばらく話をしました。そのお母さんは泣きながら「あなたに相談できて良かった」と言ってくれたので、私も泣きそうになりました。その後はとてもスッキリした様子で、彼女とさよならをして電車を後にしました。
ーその後、その方ははどんな様子でしたか?
彼女の相談や話を聞いた後はとても清々しい様子で安心しました。
彼女自身も「もっと育児を頑張りたい」と言っていたので、応援したいと思いました。
ーご自身がした行動について、どう思いましたか?
正直、最初は声をかけようか迷っていましたが、最終的に彼女のためになったので声をかけて良かったと思いました。
ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか?
私自身も育児を目一杯頑張りたいと思いました。
情報や知識を積極的にとりこんで
ーこの経験を通して、同じような状況で悩む方にどのようなことを伝えたいですか?
育児はママさんやパパさんにとって大変なことだと思いますが、1人だけで頑張らず相手に助けを求めたり、育児に知識のある人たちに相談したりするのも大事です。最近ではインターネットでも情報があるので、そこから勉強したり学ぶのも良いかもしれません。
経験を活かして、新人ママの手助けをしたリカさん。知らない人であっても、子どもを介して話ができたり、助け合うこともできますよね。
子育ての経験を伝えていくことも大事なことですね。