6月1日は「防災用品点検の日」。
防災グッズの備えは万全でしょうか?いつ、何が起きるかわからないため、日頃から備えておくことが大事ですよね。
防犯グッズの専門店「防災防犯ダイレクト」(長野県長野市)(@pro_bousai2)さんが「やってはいけない防災」についてXに投稿しました。
やってはいけない防災とはどんなものなのでしょうか。今回防災防犯ダイレクトの佐藤さんに話を聞きました。
やってはいけない防災
投稿では、防災グッズを備える際や、災害発生直後などについついやってしまいがちな行動がまとめられています。
まず、やってはいけない防災として「防災リュックの重さ」が挙げられていました。あれもこれも必要だと思って詰め込み過ぎてしまうと、いざというときに背負って逃げられなくなってしまいます。
佐藤さんによると、防災リュックの重さの目安は、一般的に男性が15kg、女性が10kgまでとされています。実際に自分で背負ってみて走れる重さかどうか試してみることが理想的です。
防災防犯ダイレクトで販売している「地震対策30点避難セット(1人用の防災セット)」では、女性や高齢の方にも持ち運びしやすいように約5.5kgの重さなんだとか。
しかし、防災グッズを買って満足してはいけません。佐藤さんによると、一度中身を出して確認することも大事なのだそう。
災害が起きて、いざ使いたいときに「足りないものがあった」「使い方がわからなかった」「壊れていて使えなかった」といったことにならないよう、購入したら中身を取り出して初期不良がないか、不足がないかを必ず確認し、定期的に中身を見直すのがおすすめだといいます。
また、同じように非常食についても確認が必要です。非常食は賞味期限が長いため、購入してから1度も味見せずにそのまま保管している方も多いでしょう。
しかし「実際に食べてみたら苦手な味だった」「(アルファ化米など)水がないと作れないのに、水を用意していなかった」「スプーンが付属していないことに気づかなかった」などとならないように、購入したら1度作って食べてみておくといいそう。
佐藤さんは半年に1回の防災用品の点検を薦める。防災防犯ダイレクトで販売されている「ソーラー多機能ラジオライト5000」のようなバッテリーが内蔵されている商品は、半年に1回程度充電しないと、自然放電・過放電してしまい故障に繋がる恐れがあるそうです。
また、着替えなども夏と冬では必要な備えが異なるため、春頃になったら夏に向けた着替えや熱中症対策グッズ(帽子や塩飴、うちわなど)を入れ、秋頃になったら冬に向けて暖かい着替えを増やしたり、防寒対策グッズ(カイロなど)、感染症対策グッズ(マスク・アルコールジェルなど)を入れておくといいのだとか。
見直しのタイミングとしては、メディア等で防災に関するニュースが増える、3月11日(東日本大震災が起きた日)と、9月1日(防災の日)と考えておくと忘れずに見直しができるとのことなので、ぜひその日は防災グッズの見直しをしましょう。
防災用品の普及について
災害はいつどこで起こるかわからないものの、防災用品の普及についてはまだ十分とはいえないと佐藤さん。
「リュックに1~2日分の避難グッズを入れた“防災セット”を備えているという方は増えていると思いますが、南海トラフ地震や首都直下地震など、今後発生すると言われている巨大地震への備えとしては約7日分の水や食料が必要といわれており、防災セットだけでは十分とはいえません。弊社では防災グッズの普及率100%を目指して、今後もSNS等で防災についての発信を続けていきたいです」と話していました。約7日分の備えとなると個人では難しい問題でしょう。
今後もSNSでの発信を続けていくという防災防犯ダイレクト。
発信を始めた理由について「防災と聞くとどうしても『難しい』『かたい』『面倒』といった印象を抱いてしまう方も多いと思います。そんな方にも気軽に防災に触れて欲しいという思いからXやInstagram、TikTok、YouTubeのショート動画などを通して発信させていただいています。そして防災グッズ普及率100%を目指していきたいと考えております」と教えてくれました。
これらの発信を通し「防災に興味をもってもらい、今後どのような災害の危険があるのか、何を備えたらいいのかなど、少しでも防災について知っていただけたら嬉しいです」と話す佐藤さん。
今後も必要な備えや防災の知識について、学んでいかなくていけませんね。ぜひ防災防犯ダイレクトさんの発信を参考に、備えをしていきましょう。