子どもが自分でできるようになることが増えるのはとても喜ばしいことですよね。家事のお手伝いをしてくれたら助かることもあります。しかし、子どもの「お手伝いしたい」という気持ちは嬉しいものの、余計に仕事が増えてしまうことも…。
今回紹介するのはInstagramに投稿された漫画。ぴん(@___.pin.___)さんは4人のお子さんのお母さん。冬休みはワンオペで4人の子どもを見なくてはいけません。そんなとき、7歳の娘さんが、張り切って宿題の「お手伝いカード」に取り組み始めたのです。
こちらの投稿には「わかる」「頑張ってくれているのはありがたいけど…」「どこまでやらせるか難しい」と、共感の声が寄せられました。
いったい何があったのでしょうか。ぴんさんに話を聞きました。
張り切る長女だが…
娘さんは学校が冬休みに入り、宿題のお手伝いカードを「すぐ終わらせる!」と意欲的でした。
素直に「すごい!がんばれ!」という思いもありましたが、娘さんは勢い余って空回りしてしまうことがよくあるため、お手伝いに関して正直、心配もしていたのだそうです。
娘さんは、お部屋やお風呂の掃除を一生懸命にこなします。1つ終わるたびに、ぴんさんに終わったことを報告してきた娘さん。そしてぴんさんは娘さんに下駄箱の片づけをお願いしました。
大きな音がして嫌な予感とともに玄関へ向かうと、ぴんさんはしまわれていたはずの大量の靴が玄関に出ているのを目の当たりにします。
どうやら娘さんは綺麗に並べたつもりだったようですが、その様子を見たぴんさんは、つい娘さんを叱ってしまいました。
叱ってしまったあと、自己嫌悪に陥ってしまったぴんさん。ぴんさんは、本当は優しく掃除の仕方を教えてあげたいものの、4人の子育てで余裕がありません。
今回のように理不尽に怒ってしまったあとは、ほとぼりが過ぎたころにぴんさんから謝ることが多いといいます。
すると、娘さんはいつも「いいよ!」と言ってくれるのだとか。ぴんさんは「初めから怒らないで接することができたらと常々思っています」と話していました。
今回は理不尽なことでぴんさんから怒られたこともあり、涙を溜めて反論した娘さん。
「ママが玄関掃除をしているのを見たことがない」という娘さんの言っていることを、もっともだと感じたぴんさん。というのも、ぴんさんはいつも子どもたちが出て行ったあとに玄関掃除をしていたので、娘さんはぴんさんが玄関を掃除する様子を見たことがなかったのです。
その後、玄関掃除の正しいやり方を教えたところ、娘さんなりに靴をしまってくれたようです。
今もよくお手伝いをしてくれるという娘さん。ピーラーで野菜の皮を剥く作業や、材料をこねる作業などが好きでよくやってくれるのだとか。
とはいえ、4人の子育てで大変なぴんさんは、余裕のあるときに限りお手伝いをお願いしているのだそうです。「もう少し子どもたちが大きくなれば、私は最初から最後まで見守るだけであとは娘にやってもらいたいなと思います!」と話していました。
子育ての大変さ
ーこの漫画を描いて投稿しようと思ったのはなぜでしょうか?
実はこの日、エアコンが故障して午前中に業者さんが来ていた日でした。そのため、業者さんの邪魔にならないように1歳の次男を見ながら対応していたので余計にいっぱいいっぱいだったのです。こんなこともあったなと自分の体験談を育児漫画として残しておきたいと思い、漫画にしました。
ーこの投稿にはたくさんの共感するコメントなども届いていますが、どう思われましたか?
幼い頃からお手伝いを頑張っている方や、下の子がいることで上の子に我慢させてしまっている方、なかには自身が子どものころ、同じ思いをして悲しかった記憶が残っている方もいらっしゃって、子育てって本当に大変なんだよなぁと、思いました。
ー今後、娘さんがお手伝いをしてくれるときにはどんな対応をしよう思いますか?
なるべく毎日をゆる〜く過ごし、自分自身が余裕をもてるようにして、長女の「手伝いたい!」を尊重してあげられたらいいなと思っています。
お手伝いしてもらえるのはありがたいですが、幼い子どもだと難しいこともありますよね。子どもの気持ちを尊重しながらも、日々の家事をこなしていくのは大変でしょう。ですが、自分から進んで手伝ってくれる子どもの成長を見守っていきたいですね。