機内で耳抜きができずに泣き叫ぶ1歳の娘 隣席の女の子に謝ると…思いもよらぬ一言に「娘もこんな風に優しい子になってほしい」と母親賞賛!

機内で耳抜きができずに泣き叫ぶ1歳の娘 隣席の女の子に謝ると…思いもよらぬ一言に「娘もこんな風に優しい子になってほしい」と母親賞賛!
「小学生からかけられたホッとする一言①」イラスト:23ca

公共の場所にいるとき、子どもがなかなか泣き止まないと親は本当に困りますよね。今回はそんな困った状況のなか、小学生からかけられたホッとする一言を紹介します。

イラスト:23ca

泣きじゃくるわが子

サキ(仮名)さんは実家に帰省するために娘(1歳)と飛行機に乗りました。
座席は3人席でサキさんの隣に座っていたのは小学生くらいの女の子でした。サキさんはいつも子どもを連れて飛行機に乗るときに心配をしていることがありました。

それは気圧の変化によって起こる耳の違和感です。1歳の娘はまだ耳抜きが上手くできず、耳に違和感があると泣き叫んでしまいます。
まだ小さいので飴を与えることもできません。狭い密室のなかで泣き叫ぶと本当に迷惑になってしまうので、そのときもとても心配していました。

娘さんは飛行機に乗って間もなく寝始め、このまま寝てくれれば…と思っていた矢先に目を覚まして泣き始めてしまいました。反り返って泣きじゃくる娘を抱きながらどうしたらいいのか途方に暮れていました。
隣の席の女の子に迷惑をかけてしまっているので「うるさくてごめんね」と声をかけます。するとその子は「私も昔そうだったから全然大丈夫。赤ちゃんは仕方ないよ。耳が辛いんだよね」と言ってくれたのです。

サキさんにそのときの話を聞いてみました。

小学生2
小学生2

一言で気持ちが楽に…

ー助けてもらったとき、どう思いましたか?また、なんと伝えましたか?
なんて素敵な女の子なんだろうと思いました。
嫌な顔をする大人はたくさんいますが(それも仕方ないと思います)その女の子は嫌な顔ひとつせず、娘に話かけてくれました。焦っていた私の心もちょっと冷静になり、気持ちが楽になりました。
それと同時に私の娘もこんな風に人のことを思いやれる優しい子になってほしいと思いました。「本当にうるさくてごめんね。でもそんな風に優しく接してくれるお姉さんが隣で私もこの子も嬉しいよ。ありがとう」と伝えました。

ー小学生の女の子とはその後何か会話をしましたか?
次第に娘は落ちつき「何年生?」といったたわいもない話をしました。

ー子育てならではの大変さを感じることを教えてください。
公共交通機関を利用するときには、乗るタイミングでお昼寝時間になるように調整していました。どうしても午前に乗らなければならない場合は朝早めに起こして、その時間帯に眠くなるようにしました。
おやつはできるだけ散らからないものを用意し、おもちゃは大きい音が出ないものや、周りに迷惑をかけないものにしていました。飽きないように何個も持ち歩くので荷物がかさばってしまい大変です。

娘もまた同じように…

ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか?
同じような状況で大変そうな方がいれば声をかけるようにしています。

ーこの経験を誰かに話したことはありますか?ある場合、どんな反応や返答がありましたか?
本人が大きくなったときに話しました。偶然1人で帰省したときに同じような状況に出会ったらしく、あのときの女の子と同じように対応できたと話していました。

ー子どもと一緒にいて困ったとき、周りにどういった対応をしてもらえると嬉しいと思いますか?
しつけの問題だけではないと理解し、まだ幼い子どもだから仕方ないと思ってもらいたいです。そしてしばらく見守ってもらえると嬉しいです。

ーこの経験を通して、同じような状況で悩む方にどのようなことを伝えたいですか?
公共交通機関で泣いてしまうと焦るのは当たり前ですが、どうしようもないときもあります。もちろん保護者ができる限りの対策と対処をしなければなりませんが、仕方がない場合もあります。自分を責めないようにしてください。

泣いている子どもや困っている人に優しくすることは、頭ではわかっていてもいざ実際に行動するとなると、大人でもためらってしまう人が多いものです。
娘さんが大きくなってから同じように行動できたことは、とても嬉しいですよね。私たち大人も、子どもたちを見習い優しさを持って行動していきましょう。

※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。

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