子どもを連れていて困った状況になったときは、周りの方のちょっとした気遣いがとても助かったり、嬉しかったりしますよね。
今日紹介するのは「双子のママを救った優しい一言」についてのエピソードです。
長蛇の列と泣き止まない双子
エリさん(仮名)が1歳の双子の息子さんを連れてスーパーへ行ったときのお話です。
エリさんは普段、ご主人と週末にまとめ買いをしているのですが、どうしても足りないものがあるときは1人で双子の息子たちを連れて買い物に行くことがあります。そんなときは息子たちがぐずってしまわないように、あらかじめ買うものを決め、短時間で済ますようにしていました。
今回も手早く必要なものを選び、レジへ向かいましたが、そこには長蛇の列が。
嫌な予感がしましたが、比較的空いていそうなレジの列に並びました。しかし案の定双子の1人がぐずり始め、ギャン泣きに。
つられてもう1人も泣き始めてしまいました。2人分の泣き声に周りから集まる視線が辛く、必死にベビーカーを動かしてあやしますが、なかなか泣き止みません。
すると前に並んでいた方が「お先にどうぞ」と順番を譲ってくれたのです。さすがに申し訳なく思い「とんでもないです、大丈夫です」と一度はお断りしたエリさん。しかし笑顔で「いいのいいの〜。ほら先にどうぞ」と言ってくれたためお言葉に甘えて、順番を代わってもらったのでした。
順番を譲ってもらうことに…
エリさんにこの時のお話を聞いてみました。
ー助けてもらったとき、相手に対してどう思いましたか?
その方もこの後予定があるのかもしれない、それなのに快く譲ってくださった温かい言葉に頭が上がりませんでした。温かい言葉が本当に嬉しく、何度も何度も頭を下げてありがとうございますと伝えました。小さい子どもを2人連れての外出は周りの目線を気にすることばかりなので、とても心が温かくなりました。
ー子育てならではの大変さを感じることを教えてください。
子どもは大人のようにお腹すいた、眠いなどの感情を我慢できません。ましてや1歳になってすぐで言葉も喋れないので泣いて訴えます。
双子となると泣いた時の泣き声は倍の大きさになるので、どこへ行くにも子どもの機嫌に左右され、時間を気にして動かないといけません。独身時代のように、自由に時間を使えずつらいこともあります。大半の方は子ども達に対し可愛いねと言ってくださいますが、中には冷たい目線の方もいるのでどうしても肩身が狭くなります。
自信を持って子育てを
ーこの経験を通して、同じような状況で悩む方にどのようなことを伝えたいですか?
自分の子どもの泣き声は大きく感じるかもしれないですが、他の子どもが泣いていてもあまり不快には感じません。子育ても立派な仕事で、赤ちゃんも泣くのが仕事。そう思いながら自信を持って子育てをしていきたいです。
エリさんは「子どもが泣いていても冷たい目線ではなく温かく見守ってほしいです」とも話してくれました。
今回のようにたった一言の親切が、大きな助けになったり、勇気になったりします。頑張っている子育て世代が気を使いすぎず、心地よく過ごせるように、周囲の人々もあたたかい心で接していきたいですね。
※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。