バス停で大泣きする0歳の娘 すると、後ろにいた女子中学生の対応で「素直な優しさにとてもほっこり」

バス停で大泣きする0歳の娘 すると、後ろにいた女子中学生の対応で「素直な優しさにとてもほっこり」
『バス停での話①』イラスト:yoyoi

幼い子どもとのお出かけは楽しみなこともあれば、不安なこともたくさんありますよね。
今回紹介するのは「バス停で並んでいるときに起きたほっこりした話」です。

(イラスト:yoyoi)

娘と初めてのバス

モモ(仮名)さんが当時生後5ヶ月の娘のコト(仮名)ちゃんと初めてバスに乗ろうとしたときのエピソードです。

普段はベビーカーでお出かけしていましたが、この日は他の人の邪魔になるだろうと抱っこ紐だけで初めて出かけたというモモさん。意外とコトちゃんが重たかったことや、おむつやミルクの準備をした荷物が大変で、モモさんは早々に疲れてしまいました。

早めにバス停についてしまい、モモさんの疲れを察知してか泣き始めてしまったコトちゃん。

すでに他の人も並んでいたため、モモさんは泣き声が大きかったことが気になってしまいます。しかし、重い荷物を持っていたことや、初めてのバスでのお出かけでモモさん自身も内心パニックに…。

すると、後ろに並んでいた中学生のお姉さん二人組がコトちゃんをあやしてくれたのです。モモさんの後ろからいないいないばあをしてくれたり、通学バッグにつけているかわいいキーホルダーをシャカシャカしてくれた中学生たち。

モモさんは「自分が学生のときに、赤ちゃんをあやすなんてしませんでした。娘も後ろのお姉さんたちが気になって気になって、すっかり泣き止んでとても助かりました」と今回の出来事を振り返ります。

『バス亭での話②』
『バス亭での話②』

子育ての大変さを実感

このときのことについて、モモさんに詳しく話を聞きました。

ー中学生にコトちゃんをあやしてもらったとき、どう思いましたか?また、なんと伝えましたか?
嬉しく、本当に助かると感じました。 助けてくれた中学生のお姉さんたちに「助かります。ありがとうございます」とお礼を伝えました。二人とも、ぺこりと頭を最後まで下げてくれて「とても礼儀正しいな」と感じました。 私がまったく余裕がなかったのに、自分より年下の子に助けられてしまい、中学生の素直な優しさにとてもほっこりしました。
泣いている赤ちゃんを連れて公共交通機関は使いにくいと感じていましたが、助けてもらったことで自信にもなりました。

ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか?
今では娘は幼稚園に通っています。赤ちゃんのときに大変さは身をもって知ることになったので、ベビーカーで困っていたら手伝ったり、電車などの席は譲ったりするようになりました。

ー育児をする上で、大変なことはどのようなことでしょうか?
「赤ちゃんが泣くと周りに迷惑をかけてしまう」と感じ、孤独になることです。「いざ出かけたい」と思っても、公共交通機関を使わないと出かけられませんでした。それは「周りに迷惑がかかってしまう」という思い込みが大きい気がします。赤ちゃん自体も体重が10キロ近くあります。その赤ちゃんをずっと抱っこしながら、ミルクやおむつなどの荷物、自分の荷物、買い物の荷物を全部持って移動することがどれだけ大変かは、実際に経験してみないと分からない大変さでした。

ー同じように育児に悩む方に伝えたいことなどを教えてください。
自分が思っているより、周りの方は優しいということです。助けてくれる方も絶対にいるということは忘れないで過ごしたいです。

困っている人を助けることは難しいことですが、性別も年齢も関係なく手を差し出せるように一歩踏み出してみたいですね。

※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。

この記事の写真一覧はこちら