障がいを持っていても自分の目標に向かってひたむきに努力している方がいます。
今回は、水泳とモデルを頑張っているこはくさん(@kohaku.mama)のお母さんに話を聞きました。
こはくさんは3兄弟の末っ子で、生まれつきダウン症を患っており、四肢障害で右手の指がないスイマーです。
親子二人三脚で
こはくさんが水泳を始めたきっかけは、運動不足の懸念からでした。
ダウン症は、生まれつき筋肉量が少なく基礎代謝が低い傾向にあり、肥満になりやすいそうです。将来、1人でもできるスポーツとしてこはくさんは水泳を始めました。
普段は週4~5回練習していて、1回の練習時間は1時間から2時間程度。こはくさんは今年の11月から健常者と同じ水泳チームに所属し、日々練習に取り組んでいます。
こはくさんが所属しているスイミングスクールは『TETOTE SWIM CLUB』。こはくさんのお母さん曰く、障がい者のチーム所属はこれまで困難だったといいます。
「TETOTE SWIM CLUBの太田先生と高木先生は、今まで障がいを理由に健常者のチームやクラスに所属できないでいたこはくにやっと手を差し伸べてくださった先生方です」
健常者とともに日々練習に励んでいるこはくさんは、これまでにたくさんの大会にもチャレンジし、好成績を納めています。日本パラ水泳選手権大会、スペシャルオリンピックス山口大会では1位入賞。自己ベストを更新するなど、目覚ましい活躍を見せており、努力の結果がしっかりと現れていますね。
「日々の大変な練習をこなして、試合で成果が出たときには心から嬉しく思います。そして、息子を誇りに思います」とお母さん。「1番になりたい。金メダルが欲しい」とこはくさん。さらに活躍する水泳選手になることでしょう。
「競泳選手としてダウン症と四肢障害の重複障害者であることはとてつもないハンデだと思います。そんな日本でただ1人、世界でも1人ではないだろうか?の選手です」とお母さんはこはくさんについて語ります。
努力は裏切らない
こはくさんは、2019年に知的障がい者のコンテスト、Special beauty Japanに出場しました。大きな舞台でおしゃれをして自分を一生懸命表現するSpecial beauty Japan。プリンス部門に出場したこはくさんは、なんとグランプリを受賞したのです。Instagramの投稿では、お母さんの嬉しそうな声を聞くことができます。これは16歳になって1日目の出来事でした。そこからモデルに深く興味を持ったそうです。
「大谷選手の様に二刀流でいければいいのでしょうが、どちらの世界も真剣勝負ですので、モデルは競泳選手を引退してからかなぁと考えています」とお母さん。
障がいを2つ持っていても努力すれば結果は出ることをこはくさんは証明しています。同じダウン症を持った境遇の方々に知ってもらいたい、という信念をもっているお母さんとこはくさん。水泳とモデルの二刀流でこれからも人を魅了してくれるのではないでしょうか。