子どもにはいろいろな食材を楽しみながら食べてもらいたいものですよね。最近では、小学校や幼稚園などでも「食育」が取り上げられていて、食を学ぶ機会は多くなっているようです。
まどか(@madoka_kitchen)さんは、元保育園の栄養士で2人のお子さんをもつお母さんです。Instagramでは、子どもたちが喜ぶレシピをたくさん公開しています。
今回投稿されたのは「1歳の子でもできるスイートポテト」の動画です。
1歳の子どもがこぼしながら材料を入れたり、たくさん味見したりしながら作るスイートポテト。ニコニコと笑いながら作り、美味しそうに食べる姿は、まさに「食を楽しんでいる」様子でした。
動画を見た人からは「経験するって大事」「尊敬します」「私もこういう時間をつくりたい」などのコメントが寄せられました。
「食育(台所育児)」について、まどかさんに話を聞きました。
食育を始めたきっかけ
ー食育を始めるきっかけについて教えてください。
子どもがうまれる前から、保育園の栄養士として勤務しており、食育活動やクッキング活動をしてきました。そのなかでの子どもたちの様子を見て、嬉しそうに食育や自分の収穫した野菜を食べているところを間近で見て自分の子どもにも同じことを経験させてあげたい!と思ったのがキッカケです。
ーお子さんは何歳の頃から食育を始めたのでしょうか?
食育は0歳から始めました。ねんね期の頃からで、その頃はまだキッチンのすぐ側で調理音やにおいを楽しんでもらう程度でしたが、かまってほしいときもキッチンの近くにくると泣き止むことも多かったです。
ーどのくらいの頻度で食育を行っていますか?
子どもがやりたい!など興味があるときにやっています。1歳4ヶ月の息子は毎日一緒にキッチンの空間にいるので、野菜をさわったりキッチングッズで料理の真似っこ、味見をしたり簡単なクッキングをしています。
お子さんたちの変化
ー食育を始めたことで、お子さんの好き嫌いなど何か変化はありましたか?
上の子は、ブロッコリーは何をしても完全拒否。でも嫌がらないときは、スーパーでブロッコリーをカゴに入れてもらったり、一緒に洗ったり、チーズをかけたり楽しむことを意識し、だんだんと自分の作ったものから食べるようになり、今では茹でただけのブロッコリーをかじるまでになりました。
上のお子さんにも小さい頃から食育をしていたまどかさん。
好き嫌いはほぼなかったという上のお子さん。食べることに興味があり、スーパーでもお菓子コーナーではなく魚コーナーへ真っ先に行くなど、いろいろなことに興味があったようです。
一方で、下のお子さんは離乳食期が始まり、10ヶ月頃まで1口食べればいいほうで、ほぼ食べない、警戒心も強いお子さんでした。
ですが、食育を通して食べることに興味を持ち、今ではご飯の時間を待ち遠しくしている様子だそうです。初めは見せるだけで泣いてしまっていた野菜も、今では進んで野菜室をあさりにいくほどです。
食育を通して、お子さんたちに大きな変化があったようですね。
楽しみながら料理を
ーお子さんはどのような様子で料理をしていますか?
兄弟2人とも、楽しそうにしています。1歳の弟はできた瞬間、笑みをこぼしたり、音や感触を楽しんで楽しそうにしています。4歳の兄はできることも増え、最近ではより想像力もついて、しょうゆを入れたらおいしそう!かぼちゃを入れたらおいしそう!自分で想像して考えながら料理する姿が多く見られるようになりました。
ー一緒に料理することでお子さんから得られた気づきはありましたか?
一緒に食育をしていると、子どもから教わることのほうが多く、子どもに対する態度や声かけ、子どもを信じ見守ること、できないと決めつけることも少なくなり、私自身がとても成長させてもらえました。
食育について伝えたい思い
ー食育に関する投稿をしようと思ったきっかけを教えてください。
小さい年齢でもできることはたくさんある、子どもの見たことのない姿や面白い姿が見れることを伝えたかったのがキッカケです。
ーまどかさんの食育に関する投稿を見て、好き嫌いを克服したなどのコメントが寄せられていましたがどう思われましたか?
とても嬉しいです。食事は毎日のことですし、私も息子たちが食べないことで悩むこともありました。少しでも良い方向になれば嬉しいです。食育を通して笑顔で食卓を囲み、食べる楽しさを伝えたい。それが結果的に好き嫌いの克服にもつながっていけばいいなと思っています。
ー食育を始める際、注意していること・意識していることなどあれば教えてください。
子どもが嫌がったらやらない。無理やりやらせるのは、食育や料理、食べることさえ嫌いにさせてしまうので、ここだけは意識しています。
子どもに好き嫌いが多かったり、食事に興味をもたなかったりと、悩みがあるという人もいるでしょう。食育を通して、子どもたちに食事の楽しさを伝えていけたらいいですね。