保育園の保育士たちは、オムツ替えや着替えの手伝い、歌や踊りで楽しませたり散歩に連れ出したりと、日々多くの仕事をこなしています。小さな子ども相手なので、ケンカトラブルや怪我などもあるでしょう。それでも毎日保育士たちは、子どもたちのために一生懸命に働いてくれています。
はんまま(@hanma_ma)さんは、3人の子どものお母さんです。Instagramではユーモアを交えた3人の子どもたちの育児漫画が公開されています。
今回投稿されたのは、はんままさんが末っ子ヨウくんの保育参観で保育士体験をしたときのお話です。
漫画を読んだ人からは「先生大好きです」「感謝しかない」「感動しました」「尊敬します」などのコメントが寄せられました。また、多くの保育園の保育士からも「嬉しいです」「ありがとうございます」などの声が見られました。
保育参観や投稿されている漫画について、はんままさんに話を聞きました。
ハプニング続出の保育現場
はんままさんは、2歳児クラスで半日の保育体験をしました。そこで見たものは、多くのハプニングと見事に対応する保育士の姿だったそうです。
散歩に行くというだけでも、泣き出したりトイレに行きたいと急に訴えたりする子どもたち。しかし、そんなときにも、見事な連携プレイで乗り切っていた保育士たち。
どうしても泣き止まない子どもが、つい保育士を叩いてしまっても、保育士はその子にじっくり向き合っていたようです。
普段見ることのできない保育現場を目の当たりにし、保育士たちへの感謝の気持ちがいっぱいになったというはんままさんでした。
貴重な保育体験
ーこの漫画はどのような思いで描かれたのでしょうか?
保育士さんたちへの感謝の気持ちが溢れてしまい、ずっと覚えておきたい記憶だと思いましたし、たくさんの人にも知ってもらいたいと思ったからです。
ー半日の保育士体験を実施しているのが珍しいと感じました。こういった体験やイベントはよく行われるのでしょうか?
私も初めての体験でした。今までは、どこか隠れたり変装して子どもたちの普段の保育の様子を垣間見るものでした。保育士さんたちも、いろいろなやり方で保育の現場を見てもらえるようにと考えてくれていたのかもしれませんね。
ー実際に体験した中で大変だったことを教えてください。
とにかく子どもたちが、いつもと違った日常に興奮してしまい、みんな自分のところに来て、手を引き、声をかけ、遊んで遊んでとお願いするので、単純に皆のお相手をするのが大変でした。一息つく暇は皆無でしたし、そんな中でタイムスケジュールに沿ってテキパキと行動する保育士さんたちが眩しかったです。あと、乳児さん相手ですと、保育士さんたちは常に中腰が多いなと感じましたし、抱っこにおんぶ、手を引き歩く時もかがみながらが多いので、腰が痛くなり大変でしたね。
ー今回の体験で印象的だった出来事、また、体験することができてよかったことはどのようなことでしたか?
保育士さんの目線からみた子どもたちの様子、また、子どもの目線からみた保育士さんの様子を知ることができたのが、とても良かったと思います。子どもたちから保育士さんはこう見えているんだな、と思うと、なんだかすごく子どもたちの気持ちがわかった気がしました。絵本もピアノも手遊びも、とっても上手にやってくれる保育士さんがカッコイイ〜!って思いました。
保育園の保育士たちの大変さと素晴らしさを実感
ー体験をするまで保育士の仕事についてどのように思われていましたか?
たくさんの子どもたちを相手にする、大変な仕事だとは思っていましたが、今回の保育参観でその大変さを実感しましたね。なんて体力、精神力、行動力が問われる仕事なんだ…!と。保育士さんと子どもたちにとっては、とってもとっても中身の濃い時間なので、お迎え時に保育士さんからもらえるこぼれ話や今日の1日の様子のお話を、私も全力で聞こう!と思うようになりました。
ー保育士の半日体験を通して保育士からどのようなことを学ぶことができましたか?
保育士さんたちは、どんなにタスクに追われて忙しくとも、子どもたちの声にきちんと耳を傾け目を向けて話を聞いていらしたり、集中力が途切れてしまった子への声かけや、手遊びもすべてプロフェッショナルでした。上手なピアノの演奏が始まっただけで、子どもたちがシーンと静まり返って聞き始めたときには鳥肌たちましたね。子どもたちも全力で保育士さんにぶつかりますが、保育士さんたちも全力。あぁ、親の私ときたら、話も適当に聞き流し、忙しいからと手を止めることなく子どもの要望は拒否したり…今度からは保育士さんみたいにしてみよう、と思いました。
ー投稿には保育士の方からもコメントが寄せられていますが、どう思われましたか?
とても嬉しく思います。現役保育士さんが、「救われます」とか「感謝」を言ってくださり、現場の過酷さを実感しました。でも皆さん、共通しているのは「子どもたちは本当に可愛い!」とおっしゃっていて、そんな風に言ってもらえてこちらこそ感謝の想いでいっぱいです。保育士さんたちが少しでもスムーズに保育できるように、子どもの体調が優れないときは無理させずちゃんと休ませたり、保育園でのびのびと元気に楽しく過ごせるように、日々の体調管理や子どもへの愛情を、今まで以上に注いでいこうと思わせてくれた、そんな貴重な体験でした。
保育士たちは、毎日子どもたちへたっぷりの愛情を注ぎながら保育をしてくれています。保育園と家庭とが協力しながら、子どもたちの成長を見守っていけたらいいですよね。