仕事をしていると、様々な人と関わる機会が増えますよね。自分が関わった人から感謝の言葉を伝えられると嬉しいものです。
今回紹介するのは「生徒から言われた言葉に心が温かくなったエピソード」です。
イラスト:yoyoi(@yoyoi_mu)
保健室登校している生徒と
20年近く前、A子さんが学校で働いていた時のエピソードです。
新卒から数年、生徒たちにとっては他の先生よりも歳が近い分、懐かれていたと自負していたA子さん。そんなとき、教室に入れずに保健室登校をしている女子生徒が1人いました。
A子さんは授業の空き時間などによく保健室に顔を出し、漫画やアニメについて他愛もない話をしていました。
卒業式の日、全体の式には参加できず、時間をずらして登校してきた女子生徒は、A子さんに絵をプレゼントしてくれたといいます。綺麗な花の絵に添えられた手紙には「ただ笑って話を聞いてくれる先生のおかげで、毎日学校に来れていました」と。
誰かに寄り添うということ
この出来事にA子さんは「私自身、女子生徒のために何かできていたとは思っていなかったため、そんな風に思ってくれていたのが嬉しくなりました」と話してくれました。
卒業式以来、女子生徒が学校に来ることはなかったのでA子さんは何も伝えることができなかったですが、もらった絵と手紙は今でも大切に持っているといいます。
この経験からA子さんは「誰かに寄り添う、とか、誰かのためになる、というのは受け手の思いが伴ってこそ、独りよがりではダメだと思いました」と、感じたと話してくれました。
※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。