アニメやゲームなどで登場する武器は、かっこよくて憧れますよね。武器のおもちゃやフィギュアなどを持っているという人もいるでしょう。
かずし/Kazushi making(@KadowakiKazushi)さんは、アニメやゲームに登場する刀剣などの制作をしています。こだわって作られた作品は、まるでアニメやゲームからそのまま飛び出てきたかのような完成度です。
かずしさんがレジンで作った刀剣をX(旧Twitter)上に投稿すると「格好いい」「クオリティ高すぎ」「感動です」などのコメントとともに4万いいねを集め大きな話題となっています。(2023年11月10日時点)
レジン作品は型に流し込んで固めることで形を作ります。仕上がりは透明感があって美しく、アクセサリー作りに用いられることも多いです。
かずしさんがレジンで作った刀剣はどのようにして作られたのでしょうか。刀剣作りについて、かずしさんに詳しい話を伺いました。
物心ついた頃から好きだったものづくり
ーレジンで刀を作ろうと思ったきっかけを教えてください。
私はもともと「ソードアートオンライン」というアニメが好きで、その中に登場する「青薔薇の剣」というものを作ってみたいと思ったのが始まりです。その剣はアニメや原作の中で透き通るような色味をしており、作るにあたって素材を考えた結果、レジンで作ってみようと思いました。レジンでの刀剣作りはこれがきっかけです。
ーものづくりはいつ頃からはじめたのでしょうか?
物心ついた頃から絵を描くことやものづくりが好きで、中学高校時代は美術部でキャンバスに絵を描いていました。その後、私は東京藝術大学の工芸科に入り、ものづくりを専門的に学んでいきました。大学2年生の時にコロナ禍に入り、大学に行けない期間に何か新しいことを始めたいと思いYouTubeチャンネルを開設しました。
時間をかけて丁寧に作られている作品
ーかずしさんが作る刀は大体どのくらいの長さになるのでしょうか?
私が制作している刀剣の長さは、およそ1メートルちょっとです。
ー刀づくりは製図から描かれているようですが、完成するまでにどのくらいかかっているのでしょうか?
制作期間は、製図を書く期間も含めておよそ平均1ヶ月半、長いもので2ヶ月以上かかります。
ー刀を作るにあたり、どのようなところにこだわりがありますか?
私が刀剣などを制作する時にこだわっている点は、「違和感を感じさせないこと」です。アニメやゲームには多くのファンがいます。その人たちが私の作品を見た時に、感動よりも先に違和感を抱いてしまわぬように、制作する前にしっかりその作品を観察し、ちょっとしたサイズ感や色味、デザインにとことんこだわって制作しています。
また、完成品にちょっとでも手作り感が出てしまうと作品が安っぽく見えてしまうため、細部にまで気を配って近くで見てもクオリティが高い作品作りを意識しています。
ー今までで何本ほど刀剣を制作してきたのでしょうか?
今まで制作してきた刀剣は、短刀など短いものも合わせると14本です。
細部までこだわって作られた剣のクオリティの高さには、多くの人から驚きの声が寄せられました。今後のかずしさんの作品も楽しみですね。