アイスクリームの自動販売機の前にいるのは、7歳の優ちゃんと3歳の弟の怜くん。
でんちゃんファミリー(@denchan_family_)さんが、姉弟のやり取りの様子をInstagramに投稿すると「見習います」「お姉ちゃんすごい」「素敵な女性になれますね」などのコメントが寄せられました。
@denchan_family_さんは、優ちゃんと賢くん、次男の怜くんの3人のお父さんです。保育士経験のある@denchan_family_さんは、ベビーシッターや子育て講師などをしながら、Instagramで子育てについて発信しています。
家族旅行後の出来事
今回投稿されたのは、家族旅行を終えて最寄り駅に着いた時のエピソードです。
アイスクリームの自動販売機の前で止まった怜くんは、アイスを欲しがりました。
そこでお姉ちゃんの優ちゃんは、弟の目線に合わせてしゃがみ、弟の話をじっくり聞きます。すぐに「だめ」「帰るよ」などと言うことなく、弟の気持ちに寄り添ったお姉ちゃんの対応から、弟思いの優しさが伝わります。
そこでお姉ちゃんが提案したのは「家でアイスを作ること」でした。怜くんは、自分の気持ちをしっかりと受け止めてくれたお姉ちゃんの提案に賛成します。
すると、旅行で疲れていたのか、怜くんは抱っこをお願いしました。お姉ちゃんも疲れていたでしょうが、お姉ちゃんは優しく怜くんを抱き上げたのでした。
何とも微笑ましいエピソードですね。
今回の投稿について、@denchan_family_さんに詳しいお話を伺いました。
弟の気持ちに寄り添ったお姉ちゃん
ーこのお姉ちゃんの対応を見て、どう思われましたか?
「結果」ではなく、「寄り添い」を大切にしていると感じました。
きっと、長女にとって「買う」「買わない」は二の次で、大切なのは、買ってほしいと訴える弟に対して、頭ごなしに否定したり、置いていくという対応ではなく、膝を曲げて目線を合わせ、「買いたい」という話を聞いて気持ちを受け止めている、僕も見習いたいと感じました。
ーお姉ちゃんはどのような性格ですか?
「優」という名前の通り、優しく思いやりがあります。でも、「パパ大好き」と抱きしめてくれたり、イヤなことは言葉で「イヤ」と言える、子どもらしい無邪気な性格も持ち合わせています。
ーこのあと家に帰り、一緒にアイスづくりをしたのでしょうか?
はい、約束通り作っていました。作ったのはほとんど僕と長女でしたが、弟たちは喜んで食べていましたよ!
ー投稿にはお姉ちゃんの対応を賞賛する声などが寄せられていましたが、どう思われましたか?
こう言ってくださることは、とてもありがたいことです。コメントでは、普段僕がこのように子どもたちに接している、と嬉しいコメントが多くありましたが、僕は、娘が自分で考え、生み出した行動だと思っています。
子どもから「学ぶ」子育て
ー@denchan_family_さんは保育士やベビーシッターなどをされていたのでしょうか?現在のお仕事について教えてください。
僕は過去に10年間保育士をしておりましたが、現在はベビーシッター、子育て講師(講座やコミュニティを運営)、全国をまわって子育て講演会などをさせて頂いております。ただ、一番誇らしい肩書きは「父」という肩書きです。
ー子育てをしているとき、どのようなことを心掛けていますか?
子どもに「教えない」ことです。僕たち親は、子どもに何かを教える立場ではなく、教わる立場だと思っています。僕たち大人の小さな価値観を子どもに植え付け、無限の可能性の芽を潰したくないので、常に子どもから「学ぶ」という気持ちで子育てさせて頂いています。
子どもの行動から学ぶことはたくさんありますよね。7歳の女の子から大事なことを気付かせてもらいました。