あなたの好きな色は何色ですか?
“好きな色”は人それぞれ。「青は男の子」「ピンクは女の子」と決めつけてしまうことはないでしょうか。
歩傘(@_hokasa)さんは、小学1年生の男の子を育てるお母さん。歩傘さんと息子さんとの「好きな色」についてのやり取りがSNS上に投稿されると、1.3万件のいいねを集め話題になっています。
歩傘さんの投稿には、ピンクの服が好きな息子さんが、女の子から「ピンクはおんなのこのいろなんだよ!」と言われたことをきっかけに作戦会議をした、という内容が書かれています。
この投稿を見た人たちからは「素敵な息子さんにエールを送りたいです」「親子さん素敵です」など、共感や応援などの温かいコメントがたくさん寄せられました。
今回は、息子さんとの作戦会議について投稿者の歩傘さんにお話を聞きました。
息子さんは、その時々で「一番」が変わることはありますが、小さい頃から一貫してピンクやパステルカラーなどの明るい色が好きなようです。
そんな好きな色を否定されたら、悲しくなりますよね。
作戦会議の内容とは…
ー息子さんとの作戦会議の内容はどんなものだったのでしょうか。
話しは行ったり来たりしましたが、概ね以下のような話をしました。
・まずは「なんでそう思うの?」と聞いてみる
・その後に「ぼくはピンクが好きだから、好きな服を着ていいと思う」と伝えてみる
・「それは違う、間違ってる」と言ってしまうと、相手も嫌な気持ちになるかも
・「あなたはそう思うんだね、でも自分はこう思う」というように、あくまで自分がどう思うかを伝える
・あまりにしつこかったり、怖いと思うようなら逃げてOK
・うまく伝えられなかったら、また帰って作戦会議をしよう
相手の気持ちも思いやりながらの作戦会議だったのですね。息子さんの気持ちも大事にした素敵な作戦会議ですね。
息子さんはその夜、お気に入りのピンクのズボンを枕元に置いて寝たそうです。
その後の息子さんは…
ー息子さんは翌日ピンクの服を着て出かけたのでしょうか?
ピンクの服を着て出かけて行きました。ツイートにも足しましたが、帰ってから「今日も同じ女の子に同じこと言われて、本当は『なんでそう思うの?』って聞きたかったけど、聞くの恥ずかしくなっちゃったから『僕が好きだからいいんだよ』とだけ伝えたら『ふーん』と返されて終わった」と教えてくれました。
「好きだからいいんだよ」と伝えられたのは、作戦会議のおかげですね。自分の意志をしっかりと伝えた息子さん、素敵です。
ー女の子から言われた言葉で悩んでしまった息子さんを見てどう思われましたか?
保育園時代にも公園で小さな子に「なんでおにーちゃんなのにピンクの服着てるの?」と聞かれたり、お店などで女の子に間違われたりすることがあり、小学校でも同じようなことはあるだろうなと思っていました。
そのため子どもが話してくれた時は「やっぱり言われちゃったかー」という気持ちと、「話してくれて良かった」という気持ちでした。
自分の思いを伝えられるように…
今回の投稿には、同じような経験をしたというコメントもたくさん寄せられています。
歩傘さんは、「”正しさ”は時代や環境によって変わるので『ピンクは女の子が身につけるもの』という意見が”間違っている”とは思いません。息子には、そんなふうに思う人がいることを知った上で、あくまで『自分は何が好きか、自分はどう思うか、自分はどうしたいか』を伝える術を身に付けていってほしいと思っています」と話されていました。
ピンクが好きな息子さん、それを最大限にバックアップしたお母さん。息子さんが自分の意志をしっかりと伝えられ心が晴れたのは、お母さんが最大の理解者だったからこそですね。親子の絆が見える温かいエピソードでした。