羊羹と言えば、なめらかで透明感のある鮮やかな色合いの和菓子ですよね。夏になると冷やして食べたいという人もいるのではないでしょうか。
今Twitter上で「光を通さない羊羹」の画像が投稿されると、「鉱石のよう」「美しいです」「味が気になります」などのコメントが寄せられ、話題になっています。
こちらの羊羹の画像を投稿をしたのは、末広庵「川崎を、お菓子のまちに」(@SuehiroanOkashi、以下、末広庵)さん。1952年創業の神奈川県川崎市に本店を構える和菓子屋さんの公式Twitterです。
今回投稿された羊羹について、お話を伺いました。
ー光を通さない羊羹をつくろうと思ったきっかけを教えてください。また開発担当者の方は依頼してどのくらいでつくったのでしょうか?
透明なスイーツが流行っていることは知っていましたが、同じものを作っても末広庵らしくないなぁと思い、あえてまったく中身が見えない菓子を作ってみようと思いました。依頼した翌日に開発担当者が持ってきました。
末広庵さんのTwitterには「『光を通さない羊羹を作りたい』という意味不明な指示を開発担当者にしたところ、コラ画像みたいなブラックホールみたいな菓子ができました。」というコメントと一緒に投稿されていました。
ーこの羊羹はどのような味がしますか?
開発担当者いわく「アイリッシュコーヒー味」で、コーヒーの香りや苦みとお酒(ウイスキー)の香りが楽しめるカクテルの味になっています。
ー光を通さない羊羹をつくるのにあたり、難しかった工程などはありましたか?
より黒くするための配合比などの調整です。
ーこの光を通さない羊羹の販売予定はありますか?
実はこの画像のものは「別の形にするために開発した途中の段階」なので今の形のままでは商品化の予定はありません。より面白い商品にしていきたいと思っています。
ー投稿には多くのコメントが寄せられていますがどう思われましたか?
いつも変なツイートをしているので、その一環でしたが、ここまでバズるとは思っていませんでした。こちらは「暗黒物質」とか「ブラックホール」といった表現しかできませんでしたが、反応してくれた皆さんが「磨製石器」や「消臭剤」などといった表現に昇華してくれたのでTwitterらしい面白みを感じました。
ー今の季節、おすすめの商品を教えてください。
「水ながし」というくちどけに徹底的にこだわった水羊羹です。ほかの菓子店には再現できないほどのくちどけになっております。
末広庵さんには美味しそうな和菓子がずらりと並んでいます。暑い夏に冷えた水羊羹…食べたくなりますね。