「ちょこの記録で始めたTwitter 1年で私が白血病に
骨髄移植で入院の3ヶ月は誰にも会えずもちろんちょこにも。
旦那が病室の窓から見えるスーパーの屋上に連れてきて散歩風でちょこを見せてくれた。今思えば屋上を犬散歩させてる人いないね。でも絶対またぎゅ―ってするんだって生きる力になった」
とTwitterに投稿したのはチワワのちょこ(@Chihuahua_choko)さん。
白血病を患い、2021年の春に入院したチワワのチョコさん。その際、誰にも会うことができず、不安な日々を送るなか、旦那さんがしてくれた行動に胸が熱くなったと言います。現在は退院し、3ヶ月に一度の血液検査と抗真菌剤の服用をしているそうです。
投稿をしたチワワのちょこさんに話を聞きました。
ー白血病と診断されるまで、自覚症状などはありましたか?
病気発覚の2年前から首や脇にしこりが何個かあり、総合病院で定期検査をしていました。しこりが大きくなったり増えたりして、体調が徐々に悪くなりましたが、定期的に見てもらっている安心感から「年齢的なものかな?俗に言う更年期の始まりかな?」と思い、サプリメントや食事に気を使っていました。 しかし、貧血の症状が強く出始め、玄関から車まで歩くだけでもひどく息切れするように。さすがにおかしいと思い仕事が休みの日にいつもの病院に行くと、採血でほとんど血液が作られていないことがわかり、すぐに血液内科のある病院を紹介されました。
採血の結果、白血球・血小板ともにありえないような数値でした。骨髄検査の結果、慢性白血病が急性化してしまっていて、骨髄の中のほとんどががん細胞でパンパンな状態だと。すぐに担当の先生に「私は死ぬんですね?」と尋ねました。即答で先生は「そんなこと言うのは早い!!そうならないために今すぐ治療するから!!!!」と声を荒げました。
ー病気が発覚したときのことについて教えてください。
自分の状況がまったく受け入れられず夢を見ているような感覚でした。主人と病気の説明を受けた後、エレベーターの前にあったベンチで2人で座り、主人の袖をつかみながら娘達の名前を叫び「死にたくないー!!まだまだ私が必要なのに。これから色々見たいのにー!いやだーいやだーーー!!」と子どものように泣きじゃくりました。泣きすぎて鼻をかむと鼻血が出て、本当に白血病なんだな…と。インターネットで調べたり、細かく何年生存率とか数字の話を聞いたりする勇気はなかったので、先生の心強い言葉だけを信じることにしました。
夜になるとこのまま家族に会えないかもしれない…と涙が止まらず、看護師さんにたくさん不安な思いを聞いていただきました。
医師からの説明に当時は混乱したというチワワのちょこさん。そんな辛い状況のなか、旦那さんが入院中にしてくれた行動に「生きる力になった」と綴っていたチワワのちょこさん。その時の様子についても聞いてみました。
ー旦那さんのこの行動にとても感動しました!旦那さんにはちょこちゃんに会いたいと伝えていたのでしょうか?
主人にちょこに会いたいと伝えていたという訳ではなかったです。毎日夕飯の時間になると、テレビ電話をつないで家族の夕飯の時間は私も一緒にたわいもない会話をしていました。しかし、ちょこはテレビ電話が理解できないので話しかけても反応がなく、私が寂しそうにしていたのが主人に伝わり自然と散歩を見せるという行動になったのかもしれません。
ー旦那さんの行動に、投稿には「生きる力になった」とありましたが、具体的にどう感じたのかお伺いできればと思います。
私が見ていることはもちろんわからず初めてのお散歩コースかな?という雰囲気でまっすぐ前を見て歩いていたのですが、その健気な姿が胸をえぐられるような気持ちになりました。私にベッタリだったので(笑)早く元気に退院してたくさん甘えさせてあげなきゃ!と信じられないほどパワーになりました。吐き気でほとんど食べられなかったご飯もその日は頑張って完食したのを覚えています!