食物アレルギーの子に対するお店側の対応にいいね3.8万件!? 店員さんの言葉に思わず涙…

食物アレルギーの子に対するお店側の対応にいいね3.8万件!? 店員さんの言葉に思わず涙…
ホテルから提供された次男くんのアレルギー対応のプレート(@azusausagiさんより提供)

ー外食する際苦労することはどんなときでしょうか?

実は、外食のアレルギーについて国の具体的な基準やガイドラインがないんです。ガイドラインがない以上、認識の違いが起こる可能性が高く事故も起こりやすい。利用を断られることもありますし、事前に問い合わせて利用を諦めることも多いです。外出先で入れるお店が見つからず、コンビニやスーパーに駆け込むことも。安全性は妥協できないので、気を使います。

現状、外食・中食においては食物アレルギーに関する情報提供が義務づけられておらず、自主的にアレルギー表示をする飲食店はあるものの店員さんが食物アレルギーについて十分に理解しているとは限りません。(参考:消費者庁『消費者向けパンフレット「外食・中食を利用するときに気をつけること』)

そこで、食物アレルギーの子を持つあずさ兎さんに、課題だと感じることを聞きました。

ー食物アレルギーについて、今後の課題だと感じていることを教えてください。

子どものアレルギーが発覚して驚いたのが、外食での注意事項や利用方法について医療サイドからの指導がなかったことでした。アレルギーを持つ人、またはその保護者が個人的に、または親の会などに参加して情報を得ようとしないと正しく身を守る情報に辿り着けないのです。
特に、アレルギーに関しては「好き嫌い」や「わがまま」「食べれば治る」など誤情報がまかり通っており、当事者ではない飲食店の方々が“正確なアレルギーに関する情報”を理解するのは困難です。
飲食店では「分からない」ということがクレームにつながりかねない風潮もあり、良かれと思って誤情報を提供してしまい、事故が起きたというケースもあります。

また、お店の人が「混入に気づかなかった」「レシピが変わったのに表示を変更していなかった」など「アレルギー表示があるから大丈夫」とは言えないので、表示だけでなく、お店の人とコミュニケーションをとって、患者自身または保護者が判断する必要があります。
「だったらアレルギー表示自体をやめた方がいいのでは?」と言うとそんなことはなくて。「少量なら食べられる」レベルの人の選択肢を広げるという意味で役に立っているので、複雑な問題ですね。

食物アレルギーについての正しい情報は、当事者であっても常にアンテナを張らないと難しいようです。だからこそ、本人もその親たちも外食の際とても気を使うことが多いでしょう。
今回のお店側の配慮のおかげで次男くんはプレートの中身が全部食べられることを知り、とても嬉しかったと思います。
食物アレルギーについての正しい情報が浸透していくことを願います。

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