ペットボトルのキャップに描かれた絵。
およそ直径3cmのスペースに、アクリル絵の具を使って見事な絵を描くのは画家・イラストレーターとして活動されている西倉ミト(@n_mito0813)さん。普段、絵画作品の展示販売、
今回、西倉さんに話を聞きました。
ーペットボトルのキャップで作品を作ろうと思ったきっかけを教えてください。
最初はハガキサイズくらいの絵を描いていました。作品の方向性が定まらず悩んでいたのですが、2022年5月に知り合いの方から「細かな描写が得意なら、もっと小さな絵に挑戦してみては」とアドバイスを頂いたのを機に「小さな絵」に焦点を当てて何か面白い作品が作れないか考えるようになりました。2022年6月に、地元のショッピングモールで小学生が作ったペットボトルキャップのモザイクアートを見かけ、1つの小さなキャップに絵を描いている人をあまり見たことがないと閃き、ペットボトルのキャップに絵を描き始め、現在に至ります。
ー小さいスペースであるにもかかわらず、色使いも素敵で思わず見とれてしまいました。作品を作るうえで難しいと感じる部分はどういうところですか?
紙やキャンバスではなくプラスチックに描いているので、絵の具を溶く水の量が多すぎると絵の具をはじいてしまい、色がうまく乗らないことがあります。
また、爪などが触れると絵の具が削れてしまうことがあるため、制作中は常に注意をしなければなりません。(完成後は傷がつきにくいよう表面を保護しております。)
ーキャップの面だとかなり小さく難しいのかなとも思いますが、1つの作品を作るのにどのくらい時間がかかっていますか?
構想から完成まで5~6時間ほどかかることが多いです。風景画は構図や配色、季節や時間帯など、考える要素が多いので特に時間がかかります。
ーキャップに描くイラストはどのように選んでいるのですか?
自分が過去に撮影した写真から選ぶこともあれば、思いつきで描くこともあります。人に楽しんでいただくことを前提としているので、なるべく分かりやすくて受け入れてもらいやすそうな題材を選ぶようにしています。
ーキャップボトル以外にも、意外なところに絵を描いている作品はありますか?
以前、自分の爪に風景画を描いたことがあります。
まだ一度しか挑戦していませんが、描き続けていたら面白い作品が作れるようになりそうです。
ー今後はどういった作品を作っていく予定ですか?
47都道府県の風景やご当地グルメ、海外の風景などもボトルキャップに描いてみたいです。
将来的には個展も開きたいので、当面の間はボトルキャップアートを中心に制作活動を続けられたらと思います。
西倉さんの作品を見た方々からは「あらためて繊細さに驚いています」「素晴らしいアートに出会った」とコメントが寄せられていました。見る人を驚かせる西倉さんのアートは今後どんどん増えていくでしょう。