習い事や部活動、趣味で楽器にふれて、「自分の演奏を誰かに聞いてほしい」「いつかプロの世界に飛び込みたい」と思ったことはありませんか。
今はSNS・動画配信サイトを通して、プロアマ問わず、自分の音楽を発信できます。
香川県在住の高校生ギタリストの馬場美夕さんは、そんな時代の最先端で活躍している一人です。
1st配信曲が音楽配信サービスで部門3位を記録
馬場さんは現在、高校1年生。学校に通いながら、さまざまなステージイベントやライブへの出演だけでなく、地元エフエム局でラジオパーソナリティーとしても活躍しています。
2022年12月に自身初のオリジナル曲『Blue moment』を配信リリース。その曲がアップルミュージックのジャス部門3位を記録して話題となり、続く2023年1月にも第二弾『WhiteOut』をリリースしました。
どちらも歌詞のないインストゥルメンタル曲。今までにないようなジャンルの曲を作りたいと、馬場さんは話します。
「『Blue moment』はジャズとシティポップのジャンルが融合したような、おしゃれな楽曲になっています。抽象的になっちゃいますけど、夜明けとかに一瞬空が青くなる瞬間を想像してもらえると嬉しいです。『White Out』はスポーツの勝負所で流れるようなイメージ。サビに入ったら“ばっ”と明るく光が差して、盛り上がる曲になっています」
作曲は、ドラマなどの映像音楽や数々のアーティストに楽曲提供をしている有木竜郎氏。“高校生だから”といって容赦はないそう。
「まだ楽譜は慣れていないので、耳コピでやっています。音の数が凄いので、弾くので必死です。最初半泣きでやってました」
馬場さんがギターを弾きだしたのは6歳頃から。子ども用ではなく、父親が片付け忘れていたギターをちょっと触っているうちに、今では弾かない日がないほどになりました。
「目指すのは、TUBE春畑道哉さんだったり、高中正義さんだったり、サンタナさんだったり。ほんとに色んな方々の曲を弾いてきたので、一人一人憧れは強く持っています」
高校生のうちからプロと組んで、楽曲を配信すると決めた理由を聞きました。
「最初は配信デビューをしようというのではなく、オリジナル曲を作りたいというところからスタートしていて。将来的に、たくさん名曲を生み出して、みなさんに喜んでもらいたい。そのためにはしっかり勉強していかないとなと思って、曲作りだったり、曲を提供してもらったりして、いろいろ頑張ってみようと思ったんです」
第三弾は自身初の作曲に挑戦
新曲『UltraViolet』は自身初の作曲で、その豪華なコラボレーションにも注目が集まります。
「イメージは夏って感じです。太陽の光がさす浜辺とかが似合いそうな、楽しい雰囲気の曲になっています。自分の好きなアーティストさんが、夏の曲をよく弾いているので、私も作ってみたいと思いました」
自分でギターのフレーズを弾いて録音し、それからパソコンで音楽を制作して、他のパートを組み立てていきました。
「まず、サビが浮かんで、AメロBメロという感じで作りました。アドリブ分は有木さんが作ってくださっています。それに、弾いてくれてる方がここはこれがいい、こうしようとどんどん言ってきてくれたので、全体的にバージョンアップしました」
他のパートを演奏するのも有名なアーティストばかりだと話す馬場さん。
ドラマーは、東方などゲームミュージックの演奏で活躍する、東京アクティブNEETs 伊藤ショボン太一さん。
ベーシストは、「サガ」オフィシャルバンドDESTINY 8の池尻晴乃介さん。
キーボードは、有木竜郎さんが担当しています。
その中に香川県の高校生が作曲・ギタリストとして入ることは大きな挑戦だったそうです。
たくさん曲を作って、多くの人に喜んでもらいたい
今後の目標はストリーミング配信、ダウンロードで1位を記録すること。
馬場さんの家族も、可能性は十分あると期待しています。
「たくさん曲も作っていって、皆さまに喜んでいただけるようなギタリストになれるように、たくさんライブとかイベントでも活動しますので、ぜひ応援よろしくお願いします」
馬場さんは、日々、練習や活動の記録をSNSを通じて発信し、聞く人にギターの楽しさと、音楽への愛を届けています。