雪がしんしんと降る中、1頭の真っ白なラマが雪を見て気持ちよさそうな顔をしています。幻想的な光景です。ところがこの後、小屋の上に積もった雪がバサッと落ちてきて画面が真っ白に…。このツイートに1.5万ほどのいいねがつくなど話題になっています。見ている人は、ラマは大丈夫か!?と思うのですが、そこで、ツイートの文章「※軒下なので安全です」を見てホッとできます。コメントでは、「神秘的〜→コントやん」「あーびっくりしたー」「ほ、ほんとですか?」などと驚きの声が集まっていました。
このツイートは、おびひろ動物園(@obizoo_official)のものです。ラマの飼育を担当している中山さんに話を聞きました。
おびひろ動物園では、ラマはオスとメス2頭いて、名前はそれぞれ梅ノ輔(うめのすけ)君6歳と小梅(こうめ)ちゃん8歳で2頭は兄弟だそうです。
ー梅ノ輔君は動画では、雪を嫌がる様子はありませんね。ラマは雪や寒さには強い動物ですか。
動画を見てもらうと後ろに小屋があると思うんですけど(梅ノ輔君がいる場所は)軒下なんです。なので、思いっきり雪がかぶっているわけではないです。カメラとラマの間に雪が落ちてきたので、気にしていない表情をしていたかな。と思っています。ラマは、寒さには強い動物です。ただ、雪や風が強いときは小屋に避難しています。
―梅ノ輔君が雪が好きというわけではないんですね。
好きと言ってもいいんじゃないかな。と思います。たまに雪のある地面に転がってゴロゴロしていることなんかもあります。細かいことを気にしないので、背中に雪がのっていても割と気にせずぼーっとしていることもあります。
―梅ノ輔君はどんな性格ですか。
姉の小梅と比べると人懐っこいです。飼育員のにおいを嗅ぎにそっと近づいてくることもあります。
―最近では、マインクラフトやフォートナイトなどの人気ゲームに出てくるラマですが、動物園の中でのラマの人気はどうなのでしょうか。
園内でいうと端の方に位置している動物ではありますが、今回のようにSNSにあげると見て頂ける方がたくさんいますので、反響がある動物だと感じています。
おびひろ動物園がある帯広市は、雪が多く降るというよりは、とても気温が低くなる地域だそうです。外にいると、北海道の方言で言うと「しばれる(とても寒い)」そう。低い時には-20℃になると話してくれました。そんな中、飼育員の中山さんは、もうすぐ雪が落ちることが分かったので、この動画を撮るために5〜10分ねばって撮ったと話してくれました。毎日、外で動物の世話をしている飼育員は寒さに慣れているそうです。
おびひろ動物園は、12月から2月の期間中は、土・日・祝日の11時〜14時のみの開園となっているそうです。「寒さ対策をしっかりして気を付けてお越しください」とのことでした。ライオンやキリンなど暖かい地域の動物は外にいる時間は短いそうですが、ホッキョクグマなど寒い地域の動物は元気に過ごしているのを見ることが出来るそうです。
おびひろ動物園の動物達はSNSやホームページからでも元気な姿を見ることができます。「しばれる」寒さの中、寒い地域の動物たちが元気に遊んでいる様子を見に行くのもいいですね。