11月になり肌寒い季節になりました。散歩にはちょうどいい気候ですよね。今、散歩をするのを断固拒否している犬がInstagramのリールで127万回以上再生されるなど話題になっています。散歩を嫌がっているのはロックという名前の柴犬です。この動画を見るとロック君は頭を段ボールに入れて「僕もう透明ね」と言わんばかりに飼い主さんから隠れています。ただ、胴体から尻尾までしっかり出ていて体が丸見えです。
なぜロック君は散歩を拒否しているのでしょうか。飼い主のshibainurock4869さんに話を聞きました。
「ロックは家の近所に出るのが嫌いなだけで、(家から)遠い公園へ行ったり、旅行へ行って初めての場所へ行ったりするのは、好きなんです。多分なのですが、ロックはトイレを外でしかしないので、ロックからしてみたら家の近所を歩く事は、広いお手洗いを歩くようなことなんじゃないかな。と思っています」
なるほど、ロック君にしてみたら「散歩行こう」は「トイレ行こう」に聞こえているのかもしれませんね。そのため、飼い主さんは行ける日は、遠い公園へロック君を連れて行くようにしているそうです。
散歩前はどのくらいの時間拒否して隠れているのでしょう。
「10分でも15分でも(私が)諦めるまでずっと隠れています。時が過ぎるまでジーっとしてピクリともしないです。でもこっちもトイレがかかっているので、最終的には捕まえて強制になります。玄関に連れていって首輪をつける時には『はいはい』といった感じでつけさせてくれます。トイレはしたいから外に出たらどんどん歩いていくんです」
ロック君が飼い主さんの家に来たのは生後3か月くらいの時だそう。小さい時は家の中にいたロック君、大きくなり散歩時のトイレを覚えるとすぐに外でしかしなくなりました。1歳くらいからは、散歩を嫌がるようになったそうです。
「外で怖い目にあったこともないんです。災害時のために室内でもトイレが出来た方がいいと思いトレーニングしたのですが、全然ダメでした。お腹がゆるい時など散歩の時間以外でトイレに行きたい時は、自分で玄関へ行ってドアをカリカリします」
家の周りがトイレだと思っているなら、トイレという目的を果たすと散歩は終わりになるのでしょうか。
「トイレが終わるまでは、どんどん歩いて行くのですが、トイレをして振り返った時に『遠いな』と思うと、世間でいう拒否柴になります。『もう歩きたくない。抱っこして』という状態ですね」
飼い主さんはロック君が8歳でシニア期になり、ロック君の元気な姿を残したいと思いInstagramを始めたそうです。「前々から(ロックが)変わっているなと思っていましたが、SNSを初めて皆さんから反応もらって『やっぱり変わってるよね』と思いました」と話します。
そんなロック君の事を飼い主さんは、「手がかかるけど、かわいいです。私からしたら小学4年生くらいの男子の反抗期をなだめている感じなんです」
そんなロック君、今日も頭を隠す場所を探しているかもしれませんね。