子育てに一生懸命なパパ・ママへ “1年後の自分に贈る手紙”で自らを褒めるきっかけに…

子育てに一生懸命なパパ・ママへ “1年後の自分に贈る手紙”で自らを褒めるきっかけに…
「かくれんぼ」赤ちゃんがかくれんぼ中に自分から出てきちゃう微笑ましい姿。(yukkoさんより提供)

育児や家事で目が回りそうな日々、自分のことを振り返る時間がないという人も多いかと思います。
以前、20年後の自分にむけて、今の子どもとの日常を水彩画で丁寧に綴った「20年後の自分への手紙」が感動するとTwitter上で話題となり、ほ・とせなNEWSでも紹介したyukko(@yukko_96)さん。
このツイートがきっかけで、「素直な気持ちと日々を味わう」というコンセプトの店「自由丁」とのコラボレーションが実現し、子育て中のパパ・ママ向け未来へ贈るレターセット「FAMILY LETTER」が販売開始となりました。実際にこのレターセットで書いた手紙をポストに投函すると、1年後に自分宛に手紙が届く仕組みになっています。販売元である自由丁の店長 山本夕紀さんと水彩作家のyukkoさんに話を聞きました。

ー「FAMILY LETTER」は、自分への手紙を書いて1年後に実際に届けることができるという商品ですが、なぜ1年後なのでしょう。
山本さん : 1年後は私の中で今と地続きなイメージがあるんです。私たちがこのまま歩いていった先に見えるけどただちょっとどうなってるか、分からない。いくらでも変わりようがあるかもしれないちょうどいい距離と未来だと感じています。今やったことが未来に繋がるっていう風にも思ってもらいやすいと思いました。

ーどのような方が購入するのでしょうか。
山本さん : もともと、自由丁にある1年後の自分へ贈る「TOMOSHIBI LETTER」という商品があります。これは自分の節目のような時に買われる方が多いです。「転職しようとしています」「卒業します」という方や「今悩んでいて新しいことを始めようとしています」のような方もいます。「FAMILY LETTER」は自分が結婚祝いや出産祝いにあげたいなと思って作りました。(それもあって)今はプレゼントにしてくださる方が多いです。出産するタイミングで買われる方、あとはお子さんの誕生日に買われる方がいます。

水彩作家y…より提供)
水彩作家y…より提供)

ー記念に書くという人が多いのですね。
山本さん :「FAMILY LETTER」は生まれた時の感動を書くというのもいいのですが、私のイメージは、親になると子どもを生かさないといけないから「自分よりも子ども。自分よりも家族」と、そんな風に一生懸命なお母さんお父さんが、「自分頑張っているな」と客観視して褒めたくなる。「私がいるから家族最高じゃん」と思える、そのきっかけになればと思っています。

「ただ顔が…より提供)
「ただ顔が…より提供)

ーyukkoさんの作品のツイートのコメントにも、子どもが節目を迎えた方、現在子育て中の方から素敵なコメントがたくさんありましたね。
yukkoさん : 印象的だったのは、年明けに成人を迎えるお子さんのお母さまが、小さかった頃の子どもを懐かしみながら「初めての子で不安や戸惑いの子育て…今まさにあの頃の娘に会ってギュッと抱きしめたいです。年明けに成人式ですが、またいつかこの日も懐かしく思う時がくるんでしょうね」とおっしゃっていて、本当にそうだと思いました。子どもが小さい時だけでなく、慌ただしくも目の前にある他愛もない時間こそが、きっと愛おしいものなんだと思います。

「つつまれ…より提供)
「つつまれ…より提供)

ーメールではなく手紙にする良さはありますか。
山本さん : スペースが自由に使えるので、文字が大きくなったり、色を付け足したり、イラストを書いたり圧倒的に情報量が多くなりますよね。もしかしたら、ハートは赤く塗りたいと思うのかもしれないし、ここは太字で書きたいと思うのかもしれない。線を引きたいとか生々しいリアルな自分を表現出来るのではないかと思います。

ー今の自分の日常を上手く残すヒントなどはありますでしょうか。
yukkoさん : 今の状況を残す時にオススメなのは、「何が起きたか」だけでなく「何を感じたか」という感情にもフォーカスすること。ご自身が感じたことこそが、振り返った時に自分にとって宝物になると思います。良いことも、大変なことも、その感情は自分にしか残せないので、うまくまとまらなくてもいいので表現してもらえたらと思います。

「ふれる」…より提供)
「ふれる」…より提供)

「FAMILY LETTER」は、自由丁の店舗、または自由丁のECサイトより購入する事ができます。

「今の自分にとっては当たり前に思うことも、きっと1年後の自分にとっては『そんなこともあった!』と驚きと懐かしさを感じると思います」とyukkoさんは話していました。

電子メールやSNSで連絡をとることが当たり前になった現代に、過去の自分から何でもない日常の手紙が届くことは特別な体験になりそうです。

「FAMI…より提供)
「FAMI…より提供)

この記事の写真一覧はこちら