兄が妹の涙には逆らえないのは、人間も犬も同じようです。床に落ちたせんべいをくわえた柴犬を見て泣いた赤ちゃん。そのせんべいを譲ろうとする優しい柴犬「とらきち君」。そんなやりとりがInstagramに投稿され話題になっています。
「優しい。ほっこりします」「ウチなら袋破ってバリバリ食います」「空気よむタイプ」などのコメントが寄せられ柴犬の優しさに癒される人が多いようです。
赤ちゃんの親で、柴犬の飼い主であるtorakichi602さんに話を聞きました。
動画に登場する赤ちゃんは、現在1歳の娘さんで、とらきち君は3歳で娘さんのお兄さん的存在です。
ー今回の動画ですが、なぜ床にせんべいが落ちていたのでしょう。
はっきり覚えていないのですが、おそらく娘が棚から勝手に出して落としたものをとらきちが持ってきたのだと思います。
ーとらきち君は、せんべいをくわえていましたが、食べようとしていたのでしょうか。
とらきちは、私に「食べちゃダメだよ!」と注意されるのを待っていました。やっちゃいけないことをわざとして、止められる(おもちゃの引っ張り合いなど)のが好きなので、それ待ちでした。
ー娘さんはとらきち君にせんべいをとられて泣きましたが、返してもらうとすぐに泣き止みました。泣いたのは演技だったと思いますか。
半分演技、半分本当だったかと思います。「おせんべいを取られたくない」と言う気持ちで泣いたものの、普段より少し大袈裟でした。とらきちは優しいので娘が泣くと必ず心配そうに様子を見にきてくれます。なので泣いたら「返してくれるかも」と思ったのかもしれませんね。
ーとらきち君と娘さんの今の関係性をみてどう思いますか。
純粋で可愛い関係性に癒され、日々励まされています。娘は以前よりとらきちに配慮出来るようになっていて、またとらきちも以前より娘に心を許してるのが分かります。娘が産まれる前から、「必ずうまくやっていける」と思っていましたが、想像以上でした。これはとらきちの懐の広さと優しさのおかげだなと思っています。
娘さんと初対面の時は、不思議そうに何度も匂いを嗅いでいた、とらきち君。その頃は娘さんの奇想天外な行動(泣く、突然動くなど)に戸惑っていたと当時の様子を振り返ります。最近は娘さんを家族の一員として認めたのか、娘さんがお昼寝から起きてくるとシッポを振って歓迎してくれるようになったそうです。
とらきち君が娘さんのことを気にしている様子は、兄が妹を心配する様子そのものですね。これからも娘さんのことを気にかけるとらきち君を見守りたいと思います。