「洋裁」技能で岡山から世界に挑む! “技能五輪”日本代表、水上実咲さんの横顔

「洋裁」技能で岡山から世界に挑む! “技能五輪”日本代表、水上実咲さんの横顔
技能五輪国際大会 「洋裁」日本代表の水上実咲さん

世界各国の青年技能者が、職業技能のレベルを競う「技能五輪国際大会」。今年の第46回大会に「洋裁(Fashion Technology)」部門の日本代表として出場するのが、明石被服興業(岡山県倉敷市)所属の水上実咲さん(22)です。

3年目の挑戦で日本一に輝き、世界へ

技能五輪国際大会は2年に1度開催される、唯一の世界レベルの技能競技大会で、原則22歳以下が対象です。

第46回大会は2021年9月に中国・上海で開催予定でしたが、コロナ禍の影響で1年延期となり、さらに特別開催と題して、日本を含む15か国で分散開催されることになりました。日本は全63職種のうち52職種に参加します。

水上さんは、興陽高校(岡山市南区)の被服デザイン科を卒業後、専門学校岡山ビジネスカレッジ(岡山市北区)のファッション学科に入学。在学中に日本一を競う技能五輪全国大会に出場し、1年生で敢闘賞(4位)、2年生で銅賞(3位)を獲得しました。そして卒業後に同校講師を務めながら挑んだ3年目の2020年11月、見事金賞(1位)を獲得し、日本代表に選ばれました。

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2020年12月に明石被服興業に入社し、現在は商品開発部パターン開発課に所属。服づくりの設計図である型紙(パターン)を作るパタンナーとして働きながら、国際大会に向け、練習に励んでいます。

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得意分野と専門領域生かし、メダル狙う

用意されたデザイン画と仕様書に基づいてスーツの上着を製作する国内大会と異なり、デザイン画・パターン・ドレーピング(立体裁断)、コート(の製作)という4つの項目の合計点を競う国際大会。

国際大会初参加の水上さんにとっては手探りのなかでの挑戦ですが、得意分野である「デザイン画」と、仕事でも専門領域としている「パターン」で高得点を狙いたいと話します。

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現在は大会間近ということもあり、週5日勤務のうちの1日を、会社が練習時間に当ててくれているといいます。また出場にあたって、職場のメンバー1人1人からのメッセージが書かれた国旗も受け取りました。

「支えてくれる人たちのためにも、良い結果を残したい」と話す水上さん。目指すは3位以上のメダル獲得です。

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第46回技能五輪国際大会(特別開催)の「洋裁(Fashion Techonoligy)」部門は、フィンランドのヘルシンキで、10月20日から23日までの4日間開催されます。水上さんは日本時間15日夜に、現地に向けて出発します。

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