よしもと芸人とコラボ「もふもと」で話題 ヒット作生む、SNSも人気の2人組

よしもと芸人とコラボ「もふもと」で話題 ヒット作生む、SNSも人気の2人組
吉本とコラボしたぬいぐるみ「もふもと」 写真は「ミキ」バージョン

Twitter開始当初は、フォロワー数50人以下だったが、2年足らずで約3万7000人まで増やしたアカウントがある。時計の2時の方角「ななめ上」の発想を大切に、世の中を楽しくするモノを生み出す、企画デザイン2時(京都市、社名は株式会社2時)。代表の楢崎友里さんと、プランナーの田中桃子さんの2人だけで、すべての商品を企画している。楢崎さんにヒット商品を生み出す発想の原点や、Twitterをバズらせる秘訣を聞いた。

よしもと芸人とコラボ

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現在は、よしもと芸人とコラボしたぬいぐるみ『もふもと』が、ネットで即完売するなど話題となっている。2人ともお笑いが大好きで、京都や大阪のよしもと劇場に通っているという。今回は、よしもとに企画を持ち込み、実際に商品化された。

お笑いコンビ「ミキ」バージョンは、亜生が飼っているネコがモチーフとなっている。「マヂカルラブリー」バージョンは、コントのネタに出てくる、ホッキョクグマとアザラシがモチーフだ。

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楢崎さんは「ファンにも満足してもらえて、かわいいと思ってもらえるものにしたかった」と話す。

Twitterをフル活用

Twitterの勢いランキングサイトを、日々チェックしているという楢崎さん。何が今流行っているのかというアンテナを敏感にし、街での市場調査も欠かさない。「店頭に並んでいる商品を実際に手に取ってみると、商品の裏側も見られて、素材や刺繍の仕方も知ることができる」と語った。

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また、思い浮かんだものを実際に1個試作し、Twitterに投稿することもよくある。それが大きくバズって実際に商品化へ進むことも。2021年12月に投稿された「マンドラゴラの防犯ブザー」は21万以上のいいねが押されて、現在発売に向けて準備中だ。

「Twitterを自分のメディアとして活用できる時代になった」と楢崎さん。投稿する前には、何度も文章を考えて、写真はパソコンとスマホで、どのような見え方をするかまでをテストするという。

そのための鍵をかけたアカウントまで準備している。文は140字使うことなく、短くてわかりやすいものを心がけているそうだ。

意外な苦労も

ヒット商品の裏には、反応が薄かった試作品もある。楢崎さんが小学校時代に、多くの男子が持っていたドラゴンのナップサック型巾着袋。当時のものを忠実に再現したが、「世代間ギャップがあったのかもしれない」と話す。

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また、社名が「2時」のため、打ち合わせ時間トラブルがたえないという。AIが、パソコンのカレンダー設定時間を、2時に変更してしまうことがあるそうだ。そのため、あえて打ち合わせを2時にすることが多い。

楢崎さんは「今では2時が打ち合わせのゴールデンタイムになっている」と笑う。

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楢崎さんは2021年から、母校で非常勤講師として商品企画の授業も担当している。「学生さんのやわらかい発想に刺激を受けている。実際に試作品を作ってもらっているが、商品化したほうがいいようなものも誕生する」と語った。

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