バラエティ番組などで活躍中の人気お笑いコンビ、東京ホテイソン。このほど、「洒落柿」と題した初の単独公演で全国を巡りました。
6月4日の岡山公演のあと、お二人にインタビュー。今だからこそ言える「芸人を辞めていたかもしれなかった」という過去の苦しさについて、赤裸々に語ってくれました。
6月4日はたけるさんの地元、岡山県で公演が行われ、地元の人はもちろん三重県や広島県など、県外からも多くのファンが来場。たけるさんの出身地である高梁市からは家族や親せきなども駆けつけたそうで、会場はアットホームな雰囲気に包まれました。
終始笑いの渦に包まれていたこの日。地元でリラックスして漫才が出来たのかと思いきや、地元だからこそ緊張したといいます。ただ、コロナ禍での苦しい経験から、客のリアルな反応が頑張る源だと改めて実感しているのだとか。
たけるさん「コロナで無観客配信とか、収録もお客さんを入れることができないなど、制約がいっぱいあったので、会場にお客さんがちゃんといて、僕らが漫才をして、笑ってくれるというのが本当にありがたい。このネタは笑ってくれる、これは笑わないなどが直に伝わるので、頑張るバロメーターになっています」
2020年にはM-1グランプリで決勝に進出し、テレビやラジオのレギュラーも持つなど、いわゆる“売れっ子”になってきた東京ホテイソン。しかしその裏には「もう繰り返したくない」と思うほどに努力をした辛い時期があったといいます。
ショーゴさん「2017年も2018年もM-1の決勝に進めず、ああもうホテイソン終わったなと言われている時はしんどかった。どのネタを作っても面白いと感じない。その時期は毎日ネタ合わせを5、6時間していたんですけど、それでもネタが出来ない。1本も」
さらにコロナ禍で思うように舞台にも立てずアルバイトも無く、2019年は収入が一ケタ代という月が続きました。2人は「憧れだった芸人を辞めざるをえないかもしれない」というところまで追い込まれたといいます。
そんな時、ネタ作り担当のショーゴさんの頭に「降ってきた」と話すのが、今や東京ホテイソンの鉄板ネタとも言える「回文」、さらにテンポの良い語感が人気の「英語」などのネタでした。
これらのネタで一気に息を吹き返した東京ホテイソン。2020年に念願だったM-1決勝進出を果たしました。
ショーゴさん「コロナ禍だからサボっちゃう人も少なからずいるじゃないですか。そこで自分たちはネタ作りだったりYouTubeで出来ることないか探したりしたので、それが結ばれたかな」
やる気さえあれば、今いる場所がどこであろうとチャンスを掴むことが出来る、と力強く話します。
そんなやる気にみなぎる彼らに、今の目標を聞いてみました。
ショーゴさん「35歳くらいで、東京ホテイソンはやっぱり面白いと思われたい。それまでは修行だと思って努力をし続けます」
たけるさん「先輩芸人のように、毎年ツアーが出来る実力をつけていきたい。地元で冠番組が持てるように頑張ります!」
東京ホテイソンの更なる活躍から目が離せません。