「冷蔵庫を開けたら猫が飛んできて、なぜか目の前でチューを見せられてる」という言葉とともに、2匹の猫がチュッとしている瞬間の写真がTwitterに投稿され、4.8万件以上のいいねがつくなど話題になっています。コメントでは、「アツアツなのかそれともクールなのか」「涼しいね～って話あってるのかもね」「微笑ましいですね〜カワイイ〜」「何て可愛いの」と盛り上がっています。
この2匹、毛が長い茶色の猫が、ほっちゃん（本名：ホタテ）、白茶の猫が菅田（すだ）という名前だそうでうす。2匹の猫は、ベタベタする関係性までではないとのことですが、初対面から友好的だったそうで、いつも追いかけっこして楽しく遊んでいるそうです。
飼い主さんは、2匹の鼻チュー現場には良く遭遇するそう。
今回は、飼い主さんが風呂あがりに牛乳を飲もうと思い冷蔵庫を開けたら、2匹が床からジャンプして飛んできたそうです。ほっちゃんが先、続けざまに菅田もやってきて、菅田の方からほっちゃんにチューをしました。チューのあとは、2匹とも冷蔵庫の中を物色していたそうです。
2匹の猫は冷蔵庫を開けると毎回来てしまうのでしょうか。
「菅田は毎回ですね。初めて冷蔵庫に飛んで来たときに『すごいジャンプ力だね〜！』と褒めたら、毎回飛んでくるようになりました。飲食物が入っている事も理解していると思います。ほっちゃんはジャンプが苦手なので、冷蔵庫にジャンプで飛び乗るのは稀です」
2匹とも飼い主さんの後をついて回り、トイレや洗面所、寝室などドアを開けると常に一緒に入りたがります。引き出しや収納扉など開けられるものは全て入ってくるので、飼い主さんは出すのに必死だそうです。
「トイレの時など、猫たちが入らないようにドアを締切ります。必ずドアの目の前で健気に待っているので、開ける時は、ぶつからないようにそっと開ける癖がついちゃいました」
ほっちゃんも菅田も保護猫カフェにいました。ほっちゃんの方が先輩です。飼い主さんが初めて行った猫カフェの店員さんから「喧嘩の仲裁に入るような子」と言われる程優しくてのんびりした子だったそう。7、8回カフェに通い家にお迎えしたそうです。
菅田は、ほっちゃんを迎えた後しばらくして飼い主さんの家に来ました。
保護猫を家に迎えることを検討していた飼い主さん。保護猫のSNSで菅田を見て「自分でも上手く説明できない」というくらいなぜか菅田のことが気になったそうです。「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界遺産登録のために大量の猫が殺処分されること（※）を知り、心を痛めていた飼い主さん。菅田が沖縄の猫であることも決め手の一つでした。菅田がいる沖縄の猫カフェへ日帰り旅行を決行。そして、念願の菅田に会い運命を感じた飼い主さんは、家に迎えることに決めました。
（※）「週刊文春」で「奄美大島『世界遺産』ほしさに猫3千匹殺処分計画」（2019年4月18日号）という特集記事が発表された
2匹とも一度は行き場をなくした猫たちですが、今は愛情たっぷりの飼い主さんの元でのびのびと暮らしている様子に癒されます。最後に、飼い主さんに2匹の猫たちの存在について聞きました。
「何よりも大切でかけがえのない存在、生きがい、毎日を頑張る活力源……どんな言葉を並べても足りないくらい、大切なふたりです」