冬から春にかけて、香川県にある三木町ではイチゴの生産が盛んになり、収穫、箱詰め、出荷と農家は繁忙期を迎えます。主に、香川県で生まれた「さぬきひめ」と、全国でも生産地の少なく希少な「女峰」の2つの品種を栽培してしており、どちらも県内トップクラスの出荷量を誇っています。また、2021年(1月1日~12月31日)の三木町へのふるさと納税のうち、イチゴを返礼品(冷凍イチゴ等イチゴ加工品も含む)とした寄付件数は、13,400件にのぼりました。東京、神奈川、大阪をはじめ日本全国からのふるさと納税があったということです。
そんな三木町のイチゴに惹かれ、8年前に移住してきたのは大阪出身の萱野さん。三木町に来てから人とのつながりを強く感じるようになったという萱野さんに話を聞きました。
師匠との出会い
「三木町に来る前は、大阪で仕事をしていました。ずっとブラジルでサッカーをしていただけに、太陽の下で体を動かしながら仕事がしたいと思っていました。いろいろと模索する中で、香川県のイチゴ栽培に出会い、師匠の佐々木さんに出会い、三木町でイチゴ農家になることを決めました」
初めて食べた味に感動!
「初めてさぬきひめを食べたとき、こんなに甘いのかとびっくりしました。実は、もともと、イチゴの酸味があまり得意ではなくて…こんなに甘くておいしいイチゴなら!と思ったこともイチゴ農家になろうと思ったきっかけです。
師匠のもとで2年間、イチゴについて一から学びました。師匠には何度も怒られました。一番怒られていたのは、僕じゃないかな(笑)」
三木町だから続けられている
ここ数年、三木町では毎年1~2軒のイチゴ農家が新たに独立しているといいます。
「独立するときも、独立してからも、周りの方たちにはたくさん助けられました。三木町の方たちは本当にあたたかく、面倒見の良い方たちばかりです。三木町だから、ここまでイチゴ農家を続けていられるんだと思います」
イチゴの旬を感じられる季節。ぜひ、三木町産のイチゴで春を味わってみてはいかがでしょうか。