泣く赤ちゃんに寄り添う猫、蹴られても離れない!!  感動で涙を流す人も

泣く赤ちゃんに寄り添う猫、蹴られても離れない!!  感動で涙を流す人も
赤ちゃんをじっと見ているこなつ君(@konatsudayo529さん提供)

どんなに赤ちゃんに蹴られても絶対に離れようとしない猫の動画が、Twitterで注目を集めています。動画を見ると、猫はなかなか寝付けずに泣いている赤ちゃんを「大丈夫だよ」と落ち着かせるように、しっかりと手でつかまえ、お母さんに抱き上げられるまでの30秒程度、ずっと赤ちゃんの足に抱きついています。お母さんが赤ちゃんを抱っこして猫から離れていく時は手で「待って」と引き止めるような行動をしています。

このツイートには「泣けてくるぐらいかわいい」「尊みが過ぎる…」「かわいいが溢れすぎてちょっと涙が出ちゃいました……」など、かわいいだけではなく涙が出てきてしまうというコメントが多数寄せられていました。

この赤ちゃんと仲良しの猫はこなつ君。ツイートした@konatsudayo529さん夫婦の元に、7月にやってきました。夏の初めに産まれたことから「こなつ」という名前になったそうです。他のツイートを見ると、こなつ君は今回の動画だけではなく、普段から赤ちゃんが大好きな様子です。こなつ君について、@konatsudayo529さんに話を聞きました。

―こなつ君は赤ちゃんが泣いていても離れることなく、抱きついていましたが、いつもですか?
ここまで抱きついたのは初めてでした。あまりに可愛い姿にあわてて動画を撮ったのを覚えています。赤ちゃんと一緒の生活が始まって1か月が経ち、こなつ自身も赤ちゃんを大事な家族の一員だと感じ始めたのだと思います。危害を加えられる存在ではないことも分かっているからこそ、蹴られても平気な顔なのかもしれません。
最初の数日こそ赤ちゃんの泣き声にちょっと驚いていましたが、今ではギャン泣きする横でも全く意に介さず爆睡しています。

―その後のこなつ君の様子はどうでしたか。
あの後、落ち着いてからもう1回横で一緒に寝ていたので、やはり離れたくなかったのかもしれませんね。

抱っこされ…さん提供)
抱っこされ…さん提供)

―赤ちゃんと初めて会った時のこなつ君はどんな様子でしたか。
初対面の時は、おそるおそる顔を覗き込んで不思議そうに何度もクンクンしていたのが印象的でした。(赤ちゃんがきて)驚かないように、退院前に私と赤ちゃんの匂いがついたガーゼをこなつに渡していたので、それと同じ匂いがしたからかもしれません。
赤ちゃんと実際に対面するまでは「赤ちゃんが怪我をしてしまったらどうしよう、逆に、こなつがストレスを感じたらどうしよう」と心配でしたが、不思議と赤ちゃんには全く爪を立てたり噛んだりもせず、大事そうにそっと触っている様子で、とても温かい気持ちになりました。

赤ちゃんと…29提供)
赤ちゃんと…29提供)

―こなつ君と赤ちゃんが仲良しになるために工夫していることはありますか。
会う前から赤ちゃんの匂いに慣れさせたくて、ガーゼを嗅がせていました。また、こなつが赤ちゃんの近くにいる時も、本当に危なそうな時はすぐに親が手を出せる状態にしておきつつ、出来る限りこなつの意思を尊重して介入しないように心掛けました。
最初はヒヤヒヤでしたが、こなつも「赤ちゃんは大事にしないといけない」ときちんと理解してくれているようで、結果的には取り越し苦労でした。もちろん常に手の届く距離で親が見守るのはこれからも続けますが、基本的には2人が過ごしたいように過ごすのを、邪魔しないようにしたいと思います。

妹のために…ーを押す兄
妹のために…ーを押す兄

―こなつ君は、赤ちゃんをどう思っていると思いますか。
きっと「大事にすべき存在、守るべき存在」だと思ってくれていると思います。こなつは、クッションや毛布などフカフカしたものが好きで、隙あらば、赤ちゃんが使っている小さな布団の上で寝ようとするのですが、赤ちゃんが寝ているときは、気を遣っているのか必ず真ん中を赤ちゃんに譲って自分は端っこで一緒に寝ています。フミフミするときも、赤ちゃんを踏まないように恐る恐る手を伸ばして、身体に当たっていないか確かめながらしているので、そういった様子から赤ちゃんのことを大事に思っているんだなと感じます。

―@konatsudayo529さんにとって、こなつ君はどんな存在ですか。
本当に大切なかけがえのない家族です。赤ちゃんの幸せももちろんですが、こなつにも幸せだと感じてもらえるような環境を整えたいと常に思っています。

取材を終えて

今回は赤ちゃんが泣いている動画が話題になりましたが、アップされている動画の中には、赤ちゃんとこなつ君が一緒に静かに寝ている動画もあります。それを見ていると心が穏やかになり、Twitterのコメントにもあったように、涙が出そうになる自分がいました。忙しなさを感じることが多い世の中で、何とも平和な場所があることに安心するからでしょうか。赤ちゃんとこなつ君の様子を引き続き見守っていきたいです。

『赤ちゃん…9さん提供
『赤ちゃん…9さん提供

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