京王線新宿駅から特急で24分のところにある、東京都府中市の分倍河原駅。商店街を抜け、8分ほど歩いたところに9月23日にオープンしたのが、「東京いちごカフェ」です。
電車で行けるイチゴ狩りをコンセプトにした「府中いちご狩り園」を2020年1月にスタートした、イチゴ農家が運営するカフェです。開業までの経緯とカフェのこだわりを、店長の関敏孝さんに聞きました。
より多くの人に美味しいイチゴを食べてもらいたい
「イチゴ狩りは予約制で人数の制限もある。より多くの人に私たちの作ったイチゴを食べてもらいたいと思いカフェをオープンしました」
カフェの魅力のひとつが、24時間以内に採れた一番美味しい状態のイチゴを食べられること。旬のシーズン以外は、前のシーズンに一番美味しい状態のイチゴを冷凍したものを使ったメニューが並びます。
「1シーズンのイチゴを冷凍できるように大きな冷凍庫も新設しました。なので、年間を通してここで採れた一番美味しい状態のイチゴを楽しめます」
こだわりのソフトクリームとイチゴ
メニューは店長の関さんとパティシエ経験があるスタッフが考案しました。
「ソフトクリームの種類を決めるのに一番苦労しましたね。都内で有名なソフトクリーム屋さんはかなり食べ歩きました。20〜30食以上は食べたので太りましたね(笑)」
こだわりのソフトクリームとイチゴをそのまま削った「しゃりしゃり苺のソフトクリーム」は、濃厚なソフトクリームとイチゴの自然な甘さが楽しめると人気のメニューです。
専用のイチゴハウスも増設
「イチゴのシーズン中は、カフェに朝採れのイチゴを使ったメニューを出したいと思っています。カフェとイチゴを栽培しているハウスの距離が近いからこそ出来ることだと思います」
カフェのために、専用のイチゴハウスも増設しました。品種は新しく「よつぼし」という収穫時期が長いものを採用し、長い期間お客さんにイチゴを楽しんでもらいたいと話します。
12月からは、生のイチゴを取り入れたメニューを販売予定。一度に採れるイチゴの量は限られているので、まずは「東京いちごカフェ」の公式LINEアカウントから予約を受け付ける予定です。
現在はオープン記念で公式LINEを友達登録すると、10月31日までイチゴソースのかかったソフトクリームがもらえます。
今後はイチゴ狩りランチのプランやナイター営業も
イチゴ狩りとカフェを同時に営業しているのは、都内ではここだけです。今後は、イチゴ狩りとカフェでのランチをセットにしたプランや、一部のハウスに照明を設置し、仕事帰りの人も気軽にイチゴ狩りができるようにナイター営業も考えているそうです。
「モデルケースがないため、1から作らないといけない。手探りですがいいお店を作っていきたいですね」