SNSで見つけた“映え”ているメニューの裏側を、オーナーや担当者に取材するシリーズ企画「編集部、SNS映えメニューを追う!」。初回は、香川県高松市のslow cafeで提供されている、シャインマスカットパフェを紹介します。
slow cafeは、スローな空間をコンセプトにした、自家製パンとサンドイッチが売りの店です。デザートのパフェメニューとして、キャラメルとチョコレートの2種類を用意しているほか、旬の素材を使った季節限定メニューも用意しています。
みずみずしいシャインマスカットがたっぷりと乗った「シャインマスカットパフェ(税込1200円)」は、9月中旬頃までの限定メニュー。インタビューに応じてくれたのは、オーナーの安原紹子さんです。
―このメニューが誕生した経緯を教えてください
3年ほど前から、さぬき市志度の生産者さんから直接仕入れています。その方は当時脱サラしてマスカットを始めたばかりで、知り合いから「卸先を探している」と紹介されたんです。「ええよ、ほんなら買うから」ということで、急いでメニュー化して出しました。それから毎年お願いして、この時期になると持って来てもらっています。
―作ってみていかがでしたか
甘さが市販のものと全然違うんです。糖度にかなりこだわって出荷をしているようで。もともとメロンのパフェを出していたこともあるんですが、メロンはアレルギーがある人など、好き嫌いがはっきり分かれたんですよね。それなら、マスカットのように好きな人が多いものがいいなと思って。やってみてよかったです。
―作る際のこだわりポイントを教えてください
おいしく見えるように盛り付けています。下がパッションフルーツのソースで黄色、次がバニラアイスの白色、そしてマスカットの緑色と、色合いがきれいに見えるようにしています。また、アイスもこだわって仕入れています。エスプレッソに一番合うバニラアイスで選んでいて、そうするとフルーツにも合うんです。
―きれいに写真を撮るためのコツはありますか
私はいつもカウンターで写真を撮るんです。下から見上げるよりは、ちょっと上からですかね。下の色も見えるようにバランスを考えながら。自分の目線で撮るのが一番いいと思います。
―最後に、お客さんへのメッセージをお願いします。
スロー空間ということでslow cafeという名前なので、まったりとしてほしいです。美味しい時期に旬のものを食べに来てください。
最初は買ってほしいと頼まれて……という意外なメニュー誕生のきっかけでしたが、そこには「頑張っている人を応援してあげたい」という、安原さんの心意気が詰まっているように感じました。取材中、安原さん自身も「人とのつながりでここまでやってこれました」と話していて、そんなオーナーの人柄もまた、店の魅力なのだと思います。シャインマスカットパフェの提供は午後2時以降で、9月中旬頃までを予定しています。