迷い猫からカフェの看板猫に 癒しのマスコット・ゆうちゃんとオーナーの絆

迷い猫からカフェの看板猫に 癒しのマスコット・ゆうちゃんとオーナーの絆
カフェ・レイの看板猫「ゆうちゃん」。訪れる人をポーチにてお出迎え

季節の花があふれ、オープンテラスに心地よい風が吹く、香川県高松市にあるカフェ・レイ。ここは多くの常連客の憩いの場所であり、看板猫「ゆうちゃん」に会えるカフェです。オーナーの佐野玲子さんはゆうちゃんと共に、訪れる人を温かく迎え入れています。

カフェレイ
カフェレイ

ゆうちゃんとの運命の出会い

カフェレイ
カフェレイ

佐野さんがゆうちゃんに出会ったのは、2015年当時に通っていたゴルフセンターの自動ドアの前。すれ違う客と共に、しれっと自然に店内に入ってきた猫に驚きました。

「その時は『猫が入って行った!』とびっくりしたのですが、まさかその後うちに来るとは思ってもみませんでした」

後日いつものようにカフェ・レイで働いていると、ゴルフセンターの喫茶店で働く友達の“ゆうこちゃん”が猫を連れてきたのです。それはあの時、自動ドアですれ違った猫。どうやらゴルフセンターに訪れていた迷い猫だったのです。

カフェレイ
カフェレイ

「よかったら飼ってくれませんか?」と相談を受けた佐野さんは、飼っていた猫をなくしたばかり。飼う決意をし、名前も「ゆうこちゃんからもらって、ゆうちゃん」に決め、今ではお店に共に“出勤”するようになりました。

ゆうちゃんがいるカフェ・レイの穏やかな日々

カフェレイ
カフェレイ

ゆうちゃんはおっとりとした性格で、何事も気にしない性格。あたたかいところが好きなので、好んで外に出ています。店頭にある庭のあちこちで、ごろりと横になったり、オープンテラスに設置されたベンチの下で伸びていたりします。小さな子どもが触っても、ゆうちゃんは嫌がらず動きません。大人がスマートフォンで写真を撮るのもおかまいなしです。

カフェレイ
カフェレイ

しかし、野性の力は健在。樹に登ったり、セミをつかまえたりと、いつもとは全く違った瞬発力を発揮することもしばしば。

カフェレイ
カフェレイ

客はもちろん、スタッフの心もつかんで離しません。「ゆうちゃんに会うのが楽しみで、仕事に来ている」という強者もいます。猫アレルギーを持つ2人のスタッフが、なぜかゆうちゃんの前ではアレルギー症状が出ないという、ちょっと不思議な“ゆうちゃん現象”も起きているとか。心が癒されることで、よい影響が及んでいるのかもしれません。
看板猫・ゆうちゃんは、そこにいるだけで人々の心を和ませてくれる、大切なマスコットなのです。

カフェレイ
カフェレイ

これからも、ゆうちゃんのように、のんびりと

佐野さんも、ゆうちゃんの醸し出す空気感に最も影響を受けています。

「仕事にがむしゃらだった時期もありましたが、『のんびりやろう』と意識が変わった頃と、ゆうちゃんが来た頃が、ちょうど重なっているんです」

カフェレイ
カフェレイ

ゆうちゃんと共に過ごすようになってから、人にも自分にも優しくなれた佐野さん。おっとりした性格のゆうちゃんを見ていたら、悩みや不安がふわぁっと消えて「まぁ、いっか」と思えるようになったそう。
佐野さんのモットーは「仕事は楽しく」。これからものんびりと商売をしていきたいと語る視線の先には、ゆうちゃんが相変わらずごろりと転がっています。

偶然の出会いから、かけがえのない存在を得た佐野さん。ゆうちゃんが生み出す「のんびり」オーラと共に、愛情いっぱいの柔らかな笑顔が浮かんでいました。

カフェレイ
カフェレイ

この記事の写真一覧はこちら