お迎え当日、逃亡した保護犬…1年半後の変化に「幸せですね」「泣ける」「最高ですね」

お迎え当日、逃亡した保護犬…1年半後の変化に「幸せですね」「泣ける」「最高ですね」

保護犬を迎えるのは、簡単なことではないでしょう。なかには、なかなか慣れないワンちゃんもいます。@andtetsuyaさんが、保護犬のマックスくんを迎えたときの様子をTikTokに投稿すると「幸せですね」「泣ける」「最高ですね」などのコメントが寄せられ話題になりました。

このときの様子について、@andtetsuyaさんに話を聞きました。

マックスくんのお迎えの日

40歳になったら、新たな人生のステージとして保護犬を迎えようと思っていた@andtetsuyaさんは、保護犬サイトを見ていたといいます。そして、保護犬サイトで見つけたマックスくんの可愛さと明るい表情に一目ぼれし、気付いたら問い合わせボタンを押していました。

マックスくんはもともと保健所からレスキューされ、里親さんに引き取られて5歳まで多頭飼いされていたワンちゃん。里親さんの離婚を機に、再度保護犬サイトに出されていました。

お迎え当日、レンタカーでマックスくんの所へ向かった@andtetsuyaさん。マックスくんは、初めて見た@andtetsuyaさんがサングラスをかけていたためか、すごい勢いで吠え、警戒している様子だったそう。すぐにサングラスを外しましたが、しばらく吠えて落ち着かなかったといいます。

その後しばらくして落ち着くと、元の飼い主さんはマックスくんをケージの中に入れました。ケージに入れられたマックスくんは怯えるような目で、ケージのファスナーが閉められるのをじっと見つめてたそうです。

そのときの気持ちについて「飼い主さんと引き離すことになり、とても胸が締め付けられる思いでした」と@andtetsuyaさん。

初めて家に来たマックスくんは…

マックスくんが初めて@andtetsuyaさんの家に来た日、事件があったといいます。

@andtetsuyaさんは散歩すれば少し仲良くなれるかなと思い、家に着いた夜10時頃、一緒に散歩へ出かけました。マックスくんは辺りを見渡し、@andtetsuyaさんから離れるように散歩します。しかし、ハーネスがすこし緩かったので調整しようとしたところ、@andtetsuyaさんの肩掛けバッグがマックスくんの頭上にぐるっと覆い被さると、マックスくんがビクっと後退りしてハーネスが完全に抜けてしまったのです。

すると、マックスくんは勢いよくダッシュで逃亡。どんどん走って逃げてしまい、見失ってしまいました。@andtetsuyaさんは「本当になんてことをしてしまったんだ」と自分を責めたといいます。必死で探していると、道ゆく人から「あっちに走って行きましたよ」と教えてもらいました。その後も次々にすれ違う人に声をかけると「ワンちゃんですよね、うちの夫が今車で追いかけています!わたしも車出します!」とまさかの言葉が。その様子を見ていた人も一緒に探してくれたのです。

その後、1時間くらい探していると、パトカーが止まっていることに気付きました。近づいてみると、先ほど声をかけた人、車を出した人など10人近くの人々がいて「わんちゃん、見つかりましたよ!今パトカーの中です!」と教えてくれたといいます。

どうやら、何人もの人たちがマックスくんを囲うように追いかけ捕まえてくれたようです。@andtetsuyaさんがパトカーを開けると、マックスくんはじーっと大人しくしていました。その後、20kgあるマックスくんを抱っこして家に戻ることができたのです。
「本当に今彼と過ごせているのは、あのときの皆さんのお陰で感謝してもしきれないです」と振り返りました。

家に着いたマックスくんは、しばらくグルグルと家の中を徘徊し、@andtetsuyaさんには近づかず遠くで寝ていたそう。このとき、ご飯も食べることができず、その後も5日間はまともに食べなかったといいます。

ご飯も食べなかったマックスくん(@andtetsuyaさんより提供)

お迎えした2日目

お迎えした翌日、マックスくんは@andtetsuyaさんのベッドに来てくれました。近くに来てくれたことを本当に嬉しく感じたと同時に、前日の距離の詰め方の間違いについて反省しました。
「散歩は早すぎた。まずは信頼関係ができ、安心した環境ができてからだな」と思ったといいます。

だんだんと安心した表情に…(@andtetsuyaさんより提供)

このとき不安に感じていたことは、マックスくんのおしっこがまったく出ていないことでした。その日の夕方にようやく玄関マットに溜まったおしっこをしているのを見た@andtetsuyaさんは安心し「もうまずはどこでもしていいよ」と思っていました。

マックスくんとのこれから

その後、マックスくんはどんどん家に慣れていき、明るい表情も見せるように。5日間まともに食べなかったご飯も、ようやく食べてくれるようになりました。

ご飯も食べるようになりました(@andtetsuyaさんより提供)

そんなマックスくんは、温厚でおとなしく、飼い主に従順な子。
「前の飼い主さんは人間を噛んだことがないと言っており、警戒心は強いものの、時間が経てばすぐに慣れ、本当に人には優しく接するなと思います。僕の言うことにも理解が早く、Noと言ったらすぐにやめるし、いたずらもほとんどしないので頭がいい子だなと思います」と話していました。

マックスくんは来年の3月で7歳。今後について「お互い中年なので、穏やかに歩けるうちにたくさんの素敵な場所に一緒に行きたいと思っています。特に今年の秋からキャンプを始めたので、たくさんキャンプに行きたいです!」と@andtetsuyaさん。

走り寄るマックスくん(@andtetsuyaさんより提供)

これまで、マックスくんはドッグランに行ったことがありませんでした。そこで@andtetsuyaさんは、興奮のコントロールをするためにドッグスクールに行くことにします。チョーカーを使って少しずつコントロールができるようになっていき、今では休みの日の早朝に近くのドッグランに遊びに行くのが日課になっています。

2ショット(@andtetsuyaさんより提供)

これからもマックスくんと素敵な思い出をたくさんつくってほしいですね。

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