人からの評価が気になることはありませんか?しかし、人の価値は他人が決められるものなのでしょうか。
なかじまひろゆき(@user92592305848071)さんが「67歳になって気づいたこと」をアニメーションにしてTikTokに投稿すると「納得」「肩の荷が下りました」「人ってそういうとこある」などのコメントが寄せられ261万回再生され話題になっています。(2024年10月30日現在)
投稿されたアニメについて、なかじまひろゆきさんに話を聞きました。
人の評価は正しいのか?
なかじまひろゆきさんが制作したのは、影山くん(仮名)という同級生についての実話をもとにした漫画です。
子どもの頃に出会った影山くんは、とても大人しい子でした。
影山くんは、人前で話すことができず、周りの大人からは「そんなんじゃ将来ロクなヤツにならん!」「ちゃんとしなさい!」など、いつも怒られて落ち込んでいました。
しかし、大人になった影山くんは、プログラマーとなり大成功をしたのです。
小学校の同窓会では、影山くんが成功したことが話題になります。すると、影山くんの成功を知った友人や先生たちは「あの性格だから成功できたんだよな」と、当時とはまったく違うことを言い出したのです。
そこで、なかじまひろゆきさんは「人が決める人の価値なんて曖昧なモノだな」と感じました。
さらに、それから時は流れ67歳になってからの集まりでは、なかじまひろゆきさんはあることを試してみることにしました。それは「結局影山って事業に失敗したらしいよ」と、嘘を言ってみることでした。
すると「アイツおとなしかったからな」「あんなん社会で無理無理!」と、再び影山くんへの評価が変わったのです。
そこで、なかじまひろゆきさんが思ったことは「人の評価なんてマジで真に受けなくていい」でした。人生において、なかじまひろゆきさんが実体験した教訓になったといいます。
作品を通して伝えたいことについて「作品のなかで描いている通り『人の評価は結果によってすぐ変わる』ということです。これは1000年後も1万年後もネットがどれだけ発達しようと、人間が人間である限り変わらないことでしょう。『今、人からマイナスに評価を受けている人も、長い人生を通して見ると全然この評価はひっくり変えるよ、大丈夫だよ』ということを伝えたいと思い、制作しました」と話していました。
なかじまひろゆきさんは、作品投稿後に奇跡的に影山くんと連絡が取れたといいます。作品を見た影山くんは、少し笑っていたのだとか。
「元々口数は少ないタイプなので多くは語りませんでしたが、ちゃんと本人の了承済みですので細かい裏事情は心配しないでご覧くださいませ」と教えてくれました。
投稿に寄せられたコメントに対して「毎回大変多くのコメントをいただき有難いです。皆様本当にいろいろな角度から私の作品見ていただき、視点の多様さに私自身も驚くことがあります。いつかそういう作品も作れたらと思っています」と話してくれました。
今後の投稿について「基本的には、変わらず皆様が何か悩んだりしたときの杖になるような作品を作っていければと思っています。人生は長いので、どのような人でも必ずマイナスなことは起きてしまいますので、そのときに私が体験し克服したこと、また克服しなくてもいいことなどを描いていきます。見てくれる人の大体が私よりも若い人なので、その人たちに何らかの役にたてれば大変嬉しいです。もちろん適当にパラ見するだけでもオッケーです。それぞれの楽しみ方でお楽しみくださいませ」と話していました。
なかじまひろゆきさんの作品からは、ハッと気づかされることやホッと安心することなど、心を軽くしてもらえるようなメッセージをたくさん受け取れます。今、人からの評価に悩んでいる人も、今回投稿された動画で心が軽くなったのではないでしょうか。