日本の食卓で好まれているカレーライス。大きな野菜がゴロゴロ入っているカレーもあれば、スパイスの効いたカレーなど、さまざまなものがありますよね。
INDOGO / インドゴ(@indogo_channel)さんが、インドの人の「カレー」に対する認識についてInstagramに投稿すると「勉強になります!」「なるほど」と、驚きのコメントが寄せられました。
INDOGOさんに、こちらの投稿について話を聞きました。
インドでは”カレー”という言葉を使わない
インド人のシワ二さんに「カレー美味しそう!」と声をかけたところ…
「カレーと呼ばない」と言うシワ二さん。インドでは”カレー”という言葉で表現しないのだそうです。
シワ二さんによると、インドの方に「カレーを食べたい」と言うと、混乱してしまうといいます。そもそも「カレーとは何?」となる人もいるのだとか。カレーという単語を知っている人でも、どの料理を指しているかわからないのこともあるのだとか。
インドでは地域によってさまざまな料理があり、その正式な料理名を言わないと伝わらないといいます。カレーという表現は曖昧すぎるようです。
シワ二さんは「日本ではスパイスが入っている液体状のものはカレーと呼ばれている印象がある」と話します。もしもそれらをすべて”カレー”と定義するのであれば、インドにはそのような料理が数えきれないほどあるそうです。
そんなシワ二さんは、チェーン店のカレーを週に1回は食べているとのこと。「日本のカレーとインドのカレーは別の料理だと思っているので比べたことはないですが、日本のカレーの味は大好きです」と話していました。
日本とインドのカレーの違いについて「まったく違うと思います。同じ料理だとは思っていないですが、日本のカレーの味はインド人の口にものすごく合うと思います。日本のカレーのルーは濃厚で辛いだけでなく風味が豊か」と教えてくれました。そう言ってもらえるのは何だか嬉しくなりますね。
国による文化の違い
シワ二さんは、日系ペルー人の方とお付き合いしています。2人ともいろいろな文化への理解があり、文化の壁を感じたことはないといいます。
投稿には「おにぎりをSushiって言われる感覚に似てそう」など似たような違いを考えているコメントも見られました。このようなコメントについて、シワ二さんは「ちょっと違うと思います。例えるなら味噌を使った汁物全部を1つの料理名で表すような感じです。実際はみそ汁、味噌ラーメン、豚汁、もつ鍋等いろいろな料理が存在するのに、全部1つの料理として扱う感じです」と話しました。
そのほかの投稿でも、インドと日本の違いをテーマにしたものも多く発信しています。SNSで発信しようと思ったきっかけは次のようなことだそうです。
「インドのイメージがカレーとナンだということに衝撃を受けました。他にも勘違いされていることが多いので、せめて自分が知っていることや、経験してきたインドのことをもっと知ってもらいたいと思いました。また、インドレストランをすることが子どものときからの夢で、いつか日本で自分のレストランを開きたいと思っています。ただ、現状では今すぐ始めるのは難しいため、せめて今できることをやってみようという気持ちで始めました」
たしかにインドに「カレー」や「ナン」といったイメージを抱いている人が多そうですね。
今後もインドの文化やインドの料理、日本での経験などを発信していきたいというシワ二さん。今後の投稿やインドレストランの夢を実現されるのが楽しみですね。