子育てをしていると、予期せぬ出来事に遭遇することがあります。そんなときに、周りの人から手を差し伸べてもらうと助かりますよね。
今回紹介するのは「自転車が倒れてしまったときに助けてもらったこと」についてのエピソードです。
イラスト:チッチ
自転車が転倒してしまい…
カナ(仮名)さんが、自転車の後ろに子どもを乗せて走行していたときのことです。信号待ちをしていたときに、子どもが急に左右に暴れ出してしまいました。あまりにも突然のことだったので、つま先立ちで自転車にまたがっていたカナさんは、子どもとともに横に倒れてしまいました。
一瞬のことだったのでカナさん自身もびっくりしてしまい、子どもの泣き声が後ろから聞こえるものの、自転車が重くて一人では立つことができず…。
すると横にいた人たちが自転車を起こすのを手伝ってくれたのです。カナさんのことも起こしてくれ、子どもに怪我がないか心配してくれる人もいました。
カナさんは恥ずかしくて、お礼を伝えることに必死でした。しばらく付き添ってくれる人、自転車を道路の脇まで運んでくれる人、子どもを抱っこしてくれる人など、多くの人が助けてくれました。しかし誰一人として嫌な顔をせず、ただただ心配してくれる人ばかりだったそうです。
多くの人の存在
このときの出来事について、カナさんに話を聞きました。
ー助けてもらったとき、周りの方々に対してどう思いましたか?また、なんと伝えましたか?
大勢の方に助けていただいたのですが、みなさん子どもと私のことを心配してくださって、とてもありがたかったです。平日の昼間なのでみなさんお忙しいなかで助けてくださったと思います。信号が変わっているのに渡れなかった方もいると思いますが、誰一人として嫌な顔をせずに私と子どもを心配してくださったことに感謝しかありません。しばらく付き添ってくださった方、子どもをあやしてくださった方など、本当にありがたい気持ちでいっぱいでした。
ー相手の方とはその後何か会話をしましたか?
特に会話はありませんでしたが、私と子どもの怪我がないかを心配してくださいました。
ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか?
自転車に乗るときは、子どもに激しく動かないように言い聞かせています。そして私と同じような状況の方がいれば、すぐに助けたいと思っています。
ーこの経験を誰かに話したことはありますか?
家に帰って夫に話しました。「助けてもらってよかったね」と言っていました。
ーこのような経験と同様、子育てをしていて大変なときはどんなときですか?
子どもは急にどんな行動をとるかわかりません。突然左右に揺れたために自転車が転倒して、子どもも私も倒れてしまいました。もしあれが止まっているときではなく、走行中だったらと思うととても怖いです。子どもには自転車のときは大人しくしておくように言いましたが、子どもは予期せぬ行動をとるので、いつでも対処できるようにしておかないとけないと、改めてそのときに感じました。もし何かあってもすぐに行動できるよう、予想外のことがないようにしていきたいです。それでも困った状況になってしまったときには、手伝っていただけると助かります。
ーこの経験を通して、同じような状況で悩む方にどのようなことを伝えたいですか?
子育てはとても大変です。1人ではどうにもならないことがあり、そんなときには周りに助けを求めるサインを出すか、思い切って声をあげてほしいです。絶対に誰かが助けてくれると思います。だから1人で抱え込まないでほしいです。
子育てをしていると、思わぬピンチに遭遇することもあります。自分1人ではどうにもできないときには、周りの人に助けを求めることが大切ですね。
※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。