ガリガリだった野良猫を保護→同じ猫とは思えない現在の姿について、11匹の保護猫と暮らす飼い主に聞いた

ガリガリだった野良猫を保護→同じ猫とは思えない現在の姿について、11匹の保護猫と暮らす飼い主に聞いた
ガリガリの野良猫だったリンちゃん(@nyankatsuさんより提供)

YouTubeチャンネルにゃんかつ(@nyankatsu)では、自宅で11匹の保護猫と暮らしている様子を配信しています。栄養失調になりかけたガリガリの猫や出産寸前の猫を保護するなど、飼い主の樹さんと猫との出会いは様々でした。

今回はそんな樹さんが「大家族」となった経緯や、先輩猫・後輩猫の過ごし方など、私たちが知らない世界を覗いてみましょう。

最初に猫を保護することになったきっかけ

樹さんが初めて野良猫を保護したのは、2016年4月9日。当時住んでいたアパートの外で猫の鳴き声がしたので、樹さんは夫と一緒に外へ様子を見に行きます。
すると、アパート裏の物置で、野良猫だったペコちゃんを発見したのです。「おいで」と声を掛けると、寄ってきてくれたそう。
ずっとペコちゃんが鳴き続けたため、樹さんは牛乳をあげました。ちなみに人間用の牛乳はダメだということは、後から知ったそうです。

すると家主さんが出てきて「こんなところであげるな!住みつくだろ!」と怒られてしまったそうです。樹さんは「私たちが飼うので大丈夫です!」と咄嗟に答えます。ペコちゃんはとても人懐っこくて、樹さんの足にスリスリしたそうです。

保護した猫が即出産!赤ちゃんたちも全員一緒に暮らす理由

今では11匹の保護猫と暮らす樹さん。一気に増えたのは、保護したココちゃんが妊娠していたからです。
保護する前に、ココちゃんのお腹が大きいことに気づいていたそう。しかし、お腹に水が溜まる病気もあると聞いたことがあった樹さんは妊娠とは確信が持てず、病院を受診して妊娠していることがわかりました。
その後、出産まで時間がないことがわかり、赤ちゃんを無事に出産できるようにサポートするために行動していたため、里親に預けることはまったく考えていなかったそうです。

出産が終わり、ココちゃんが必死に子育てしている姿や赤ちゃんが寄り添って生きている姿を見て、自然と「ずっと一緒にいられたらいいな」と考えるようになったのです。
子育てが落ち着いたら、ココちゃんは避妊手術することが決まっていました。
「この子たちが、ココちゃんにとって最後の子ども、出産になると思ったら、離れ離れにすることはとてもできなかった」と樹さんは話します。

ちなみに4匹の子猫を育てるのに、まったく苦労はなかったとのこと。ココちゃんがほとんどの子育てをやってくれたので、子猫たちは無事にすくすく成長したそうです。

「先住猫のウリを保護した時はミルクをあげたり、排泄の補助をしたりしましたが、今回はココちゃんが全部やってくれたので私たちが特にお手伝いすることもなく、子猫たちは無事にすくすく成長してくれました」

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ガリガリに痩せた野良猫を保護したことも

樹さんは、去年9月にも1匹の野良猫を保護しました。出会ったときは、遠くから見てもわかるくらいガリガリに瘦せていて、栄養失調のせいかフラフラになりながら必死に歩いていたそう。それまで虫を食べて必死に生きようとしていた野良猫。
そんな姿を見て、いてもたってもいられず保護することを決めました。

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緊張は最初だけ!今は先住猫とまったり暮らす

ガリガリに痩せている状態で保護された野良猫。名前はリンちゃんに決まりました。
10匹の先住猫がいる中で、今はどのように過ごしているのでしょうか。
樹さんによれば、最初だけ「シャー!シャー!」と威嚇していたものの、今ではすっかり打ち解けて仲良く過ごしているそうです。

1番年下でまだ1歳になったばかりなので、先輩猫たちに遊んでもらったり毛づくろいをしてもらったり、「みんなの妹」的な存在に。皆に愛されて、表情も優しくなったそうです。

樹さんたちが保護した元野良猫たちは、保護してから顔つきが優しくなったそう。
「特に目が優しく穏やかになったかなと思います。あとは今まではご飯を出した瞬間からすぐ食べていましたが、今では落ち着いて食べるようになりました」と話してくれました。

これからも猫と暮らす楽しさを届けたい

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樹さんは「にゃんこと一緒に楽しく生きていく♪」をモットーに動画を配信しています。これから、どのようなことを視聴者に伝えたいかを聞きました。

「猫がいる暮らしの楽しさを少しでも多くの方に伝えたい。猫が11匹いるという非日常感を、大変なことも含めリアルな様子をお届けしていきたい」と、樹さんは話してくれました。

にゃんかつさんが猫を保護するまで

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